「勝負欲と非マナーは紙一重」 韓国メディア、19歳MFの退場劇に苦言「感情を統制する能力も…」

U-12時代のコーチも証言 「イ・ガンインは勝負欲が強かった」

 さらに、記事では仁川ユナイテッドU-12に所属していたイ・ガンインを指導した当時のコーチにも話を聞いており、「8対8のサッカー大会で負けた時、ほかの選手は泣いていないのにイ・ガンインは大泣きしていた。それだけ勝負欲が強かった」と振り返っている。

 ただ、勝負欲や負けん気の強さがあるからといって、ラフプレーが許されるものでもない。

 記事では最後に「あれから10年が経ったが、同年代の選手のなかではサッカーの技術は“トップクラス”になった。ただ、より素晴らしい選手になるには、感情を適切に統制する能力も必要だ。勝負欲による意欲的なプレーと、非マナー的なプレーは“紙一重”だ」と締めくくっている。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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