香川の“芸術ループ”が堂々1位! ブンデス公式選出「2010年代ドルトムントTOP10ゴール」
2016年のシャルケとのダービーマッチで決めた伝説の一撃が1位に輝く
2010年代のブンデスリーガにおいて、絶対王者バイエルン・ミュンヘンに肉薄し続けているのがドルトムントだ。数々の名選手が黒と黄色のユニフォームに袖を通し、華麗なプレーを披露してきたが、ブンデスリーガ公式YouTubeチャンネルは「2010年代のドルトムントTOP10ゴール」を選出。ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(現バイエルン)やガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン(現アーセナル)ら世界的名手がランクインしたなか、1位に輝いたのは日本代表MF香川真司(現サラゴサ)の“芸術ループ弾”だった。
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ドルトムントにとっての2010年代は、ユルゲン・クロップ監督(現リバプール監督)の下でブンデスリーガ2連覇を達成した黄金時代から幕を開けた。香川や元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェら若き才能を発掘し、育成するスタイルを確立。現在もイングランド代表MFジェイドン・サンチョやノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドなどが華麗なプレーを見せている。
そんな輝かしい2010年代を彩った「TOP10ゴール」を、ブンデス公式が選出。8位にオーバメヤンの技ありボレー、7位にドイツ代表FWマルコ・ロイスの豪快な一撃、5位にレバンドフスキの5人無力化ドリブル弾、3位に美しい連係から生まれたゲッツェのゴール、2位にギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロス(現アーセナル)の華麗なドリブル突破からの豪快ミドルがランクインしたなか、1位に輝いたのは香川の芸術的ゴールだった。
2016年4月10日に行われたリーグ第29節、敵地でのシャルケとの“レヴィア・ダービー”に先発した香川は、0-0で迎えた後半4分に魅せる。香川が中盤で前を向くと、前線に走り込んだMFモリッツ・ライトナー(現ノリッジ・シティ)へ縦パス。ライトナーは倒れ込みながらリターンパスをつなぎ、エリア内に走り込んだ香川は相手GKの動きを見極め、ダイレクトでループシュートを放つ。美しい弧を描いた一撃は、そのままゴール左隅へと吸い込まれた。
試合は最終的に2-2で終わり、このゴールがチームに勝利をもたらしたわけではなかった。だが敵地でのダービーマッチという状況で、宿敵シャルケを嘲笑うかのような軌道を描いて決まった一撃は、これまで何度も名シーンとして回顧されており、今季のレヴィア・ダービー前にもブンデスリーガ公式ツイッター日本語版は「このアーチは何度見ても美しい…」と綴って振り返っていた。その芸術性以上に、伝説のゴールとして人々の記憶に刻まれているようだ。