日本の悲劇は“名将の抗議”が招いた? 元豪州代表FW、ドイツW杯初戦の秘話を告白

2006年W杯のオーストラリアを率いたフース・ヒディンク監督【写真:Getty Images】
2006年W杯のオーストラリアを率いたフース・ヒディンク監督【写真:Getty Images】

ヒディンク監督がハーフタイムに審判へ抗議 「日本のゴールはファウルだった」

「あの判定には(フース・)ヒディンク監督が関わっていると思う。後半が始まる直前、控え室から出てきたレフェリーに向かって監督は、『日本のゴールだが、あれはファウルだった』と言って抗議していた。そのことがおそらく、レフェリーに影響したのではないか」として、日本の先制点を巡るヒディンク監督の抗議によって、レフェリーが帳尻合わせのためにPKの判定を下さなかった可能性があると明かしている。

 最大の窮地を脱したオーストラリアは、後半44分に再びケーヒルが、同アディショナルタイム2分にアロイージ氏がダメ押しゴールを決めて、3-1と逆転勝利を収めた。そのまま勢いに乗ってグループリーグを1勝1分1敗の2位で通過し、同国史上初のベスト16進出を達成。逆に日本はこの初戦でのショッキングな敗戦から立ち直れず、1分2敗の最下位でグループリーグ敗退となった。アロイージ氏の発言がもしも真実だとすれば、名将ヒディンク監督のレフェリーとの“駆け引き”が、日豪にとって運命の分かれ道になったのかもしれない。

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