札幌の躍進を象徴する一撃 “浪速のロッベン”の思い結実、「忘れられない」渾身ミドル弾

プロ8年目の今季、念願の開幕スタメンを奪取

 プロ6年目にして念願のJ1初ゴールは、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して劇的に歴史を塗り替えた札幌のクラブの新たな歩みとも重なった。ボールを奪って、直ちにシュートへと向かったその判断は、オフェンスプレーでの基本であると同時に、攻撃的サッカーを標榜するチームの基本姿勢を表していた。

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 高校時代にはその思い切りの良いプレーぶりから「浪速のロッベン」とも称された。プロ8年目となる今季は念願の開幕スタメンも奪取。チーム同様に、白井本人も自らの歴史を塗り替えながら戦いを続けている。

 かつて湘南時代のJ1では結果が出ず、J2から再スタートして大歓声をつかみ取った白井。MFチャナティップやFW鈴木武蔵といった全国区の選手も札幌にはいるが、まるでクラブの成長と歩調を合わせたかのようなキャリアを辿る白井の、その思いのこもった一撃は「忘れられない」と同時に、忘れないようにここに記したい。

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