小野伸二は「才能あるMFだと証明」 オランダ1部“優勝未経験ベスト11”に現地選出

フェイエノールト時代のMF小野伸二【写真:Getty Images】
フェイエノールト時代のMF小野伸二【写真:Getty Images】

右インサイドハーフとしてファン・ダイクらとともに11人入り

 元日本代表MF小野伸二(FC琉球)は日本サッカー界の歴史において指折りの天才として知られ、オランダの名門フェイエノールトでの輝かしいプレーの数々は今もなお鮮明に刻まれている。オランダメディア「Voetbalzone」の企画で、「カルトヒーロー」に続き、新たな項目でもベストイレブンに名を連ねた。

 1998年に浦和レッズでプロデビューを飾った小野は、4年目の2001年にオランダのフェイエノールトへ移籍。すぐさまスタメンに定着すると、2001-02シーズンのUEFAカップ制覇に貢献。翌年にはチャンピオンズリーグ予備予選で2ゴールを挙げ、本選出場に導くなど、主力として君臨した。

 ただ、フェイエノールト入り前の1999年7月、シドニー五輪アジア1次予選フィリピン戦で悪意に満ちたタックルを食らい、左膝靭帯断裂の重傷。オランダでも足首の故障や疲労骨折を経験し、2006年のドイツ・ワールドカップ出場を優先して日本への帰国を決断することになった。

 フェイエノールト在籍5シーズンで112試合19得点。数字もさることながら、プレーでも魅せる選手だった。オランダメディア「Voetbalzone」は「エールディビジで優勝経験のない21世紀ベストイレブン」と題して、中盤の右インサイドハーフに小野を選出している。

「シンジ・オノは2001年に浦和レッズからフェイエノールトに加入し、すぐに才能あるMFだと証明した。1年目で、技巧派プレーメーカーとしてUEFAカップを勝ち獲り、成功を収めた。フェイエノールトでの4年間でのタイトルはこの一つ。その後浦和に戻り、2006年に優勝を果たした。またオーストラリアでもリーグタイトルを獲得している」

 在籍4年間でリーグ優勝こそ果たせなかった小野だが、そのテクニックとインパクトは現地オランダでも十分に評価されていることが改めて証明された。

 ベストイレブンのその他の選手は以下の通り。

<GK>
ミシェル・フォルム(元ユトレヒトほか/元オランダ代表)

<DF>
ハリド・ブラールズ(元ヴァールヴァイクほか/元オランダ代表)
フィルジル・ファン・ダイク(元フローニンゲン/オランダ代表)
ステファン・デ・フライ(元フェイエノールト/オランダ代表)
ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(元フェイエノールトほか/元オランダ代表)

<MF>
小野伸二(元フェイエノールト/元日本代表)
ケビン・ストロートマン(元PSVほか/オランダ代表)
ダニエル・プラニッチ(元ヘーレンフェーン/元クロアチア代表)

<FW>
ロビン・ファン・ペルシー(元フェイエノールト/元オランダ代表)
ピエール・ファン・ホーイドンク(元NACほか/元オランダ代表)
ドリース・メルテンス(元PSVほか/ベルギー代表)

<監督>
ピーター・ボス(フェイエノールトほか)
※FWルイス・スアレスは2011年途中にPSVから移籍も、優勝メンバーとして認定されたため今回は除外。

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