ミランFWアドリアーノのザック率いる北京移籍が暗礁に 移籍金額で5億円の開き
資金難がささやかれるミラン
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ監督率いる中国1部の北京国安は、ACミランのブラジル代表FWルイス・アドリアーノ獲得のオファーを出したが、400万ユーロ(約5億円)の差が埋められず、交渉成立に至っていないことが発覚した。今季の補強の目玉を売り急ぐミランに深刻な資金難の可能性も浮上している。イタリアサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
今季開幕前にウクライナの強豪シャフタール・ドネツクから移籍してきたアドリアーノだが、すでにたらい回しの悲運を味わっている。移籍わずか半年で一度は同 じく中国の江蘇蘇寧とクラブ間合意に達した。中国でメディカルチェックを受けたが、正式契約時に合意したはずの年俸と報酬が異なっていたために、キャンセルとなった。
ミランに復帰したが、クラブは北京と移籍交渉を進めている現状だ。ミラン側は移籍金として1500万ユーロ(19億円)を要求しているが、北京側の提示額は1100万ユーロ(約14億円)。この5億円の差で合意に至っていない。
だが、ミランは累積赤字などの経営悪化を理由に、アドリアーノを売り急いでいるという。ミランの親会社フィニンベストはタイ人富豪ビー・テチャウボン氏と持ち株の48%を4億8000万ユーロ(624億円)で売却することで合意していたが、テチャウボン氏は正式契約の交渉を6度もドタキャンしていた。タイマネ ーを当て込んで夏の移籍市場で100億円以上の大補強に出たミランは累積赤字が解消できず、資金がショートしている模様だ。
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