“1億ポンド超”移籍は今夏成立しない? マンU副会長が見解「幻想を抱くべきではない」

今夏にマンU入りが噂されているFWハリー・ケイン(左)とMFジェイドン・サンチョ【写真:Getty Images】
今夏にマンU入りが噂されているFWハリー・ケイン(左)とMFジェイドン・サンチョ【写真:Getty Images】

ウッドワード副会長がコロナ禍による経済的打撃に言及 「いつものようなビジネスは…」

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、欧州各国リーグも無期限の中断を余儀なくされている。試合の実施可否だけにとどまらず、普段はシーズンオフの話題となるはずの夏の移籍市場にも大きな影響を与えることは必至だと、マンチェスター・ユナイテッドの幹部が明言した。英公共放送「BBC」が伝えている。

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 ユナイテッドのエド・ウッドワード副会長は、大手企業とのスポンサー契約を次々と締結するなど、“赤い悪魔”におけるスポーツビジネス面の発展に貢献してきた人物。だが、今回のコロナ禍に対しては非常に厳しい見立てを示している。

「サッカー界すべての人が直面している現実の規模において、誰もが幻想を抱くべきではない。この夏における移籍市場では、我々自身を含めたどのクラブも“いつものようなビジネス”が発生することがないかもしれない」

 現地時間24日に行われたファンとのフォーラムで、ウッドワード副会長はこのように語ったのだという。「我々の最優先事項は常にチームの成功だが、平時に戻る前に移籍市場のタイミング、財務状況などサッカー業界全体への影響を可視化する必要がある」と、これまでのクラブ経営とは異なるアプローチを立てる必要性を指摘している。

 それは今季のプレミアリーグが、本当に再開できるのかという点に集約できるだろう。もしそれが成り立たない場合、数十億ポンドとも言われる莫大な放映権収入が吹き飛ぶ危機に瀕し、仮にリーグが再開したとしても無観客試合が濃厚で、入場料収入を計算できない問題も発生するからだ。

 現在ユナイテッドには、今夏にイングランド代表FWハリー・ケイン(トッテナム)を2億ポンド(約266億円)、同MFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)を1億3000万ポンド(約173億円)の移籍金で獲得するのではという報道もある。しかし、この“1億ポンド超”の大型移籍の憶測は、経営のリアルを知る同副会長にとって、スポーツ界が直面している現実を無視したものと捉えているようだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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