Jリーガーの苦悩、コロナ禍で鬱症状を激白 「辛く悲しい」「生きる意味がないと…」

クルゼイロ時代のMFエゼキエウ【写真:Getty Images】
クルゼイロ時代のMFエゼキエウ【写真:Getty Images】

広島加入のブラジル人MFエゼキエウ、試合を待ちわびる日々「プレーするために来た」

 今季からJ1サンフレッチェ広島に加入したブラジル人MFエゼキエウは、新型コロナウイルス騒動を受けて「辛く悲しい」「まるで生きる意味がないように感じた」と鬱の傾向が出ていたことを激白し、「でも今はもう大丈夫だよ」と気丈に語っている。ブラジルメディア「Esporte Interativo」が報じた。

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 22歳のエゼキエウは今季、母国クルゼイロから広島へ加入。2月23日のJリーグ開幕節・鹿島アントラーズ戦(3-0)ではベンチ外となったものの、今後の活躍が期待される海外助っ人の1人だ。

 記事では「ブラジル国外でプレーすることはエゼキエウの夢だったが、日本サッカー界でのキャリアの始まりがこれほど複雑なものになるとは想像もしていなかった」と言及。新型コロナウイルスの影響でリーグ戦開幕後にシーズンは中断しており、いまだ再開の目途は立っていない。エゼキエウが置かれた状況に触れつつ、「ブラジルに帰ることができず、1人で日本にいる」と記している。

 エゼキエウは「正直に言うと、プレーするためにここに来たんだ、僕らを幸せにするのはサッカーをすることだ」と試合を待ちわびている。その一方、「先の見えないなかでのトレーニング、コロナウイルスの感染リスクを避ける日々が続き、もし怪我をしてしまったらと思うと、辛く悲しい気持ちになる」と苦悩を吐露した。

 エゼキエルは今年1月に結婚し、妻のジュリアナさんと広島で一緒に暮らす予定だったという。ところが、今回の騒動ですべてが一転した。記事では「夫婦はビザ取得に苦労したが、その後すぐに空港の閉鎖や欠航が相次ぎ、旅行は実現不可能となった。ストライカーは将来への不安を抱え、家族を恋しく思っている」と伝えている。

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