神戸行き噂のFWカバーニは「ボカの目の前」 本人希望も…移籍の“弊害”を海外指摘

PSGのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ【写真:Getty Images】
PSGのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ【写真:Getty Images】

神戸合意と仏メディア報道のカバーニ 南米行き希望も…「経済面の問題から見送るだろう」

 パリ・サンジェルマン(PSG)のウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニは、今夏で契約満了を迎える。日本行きの可能性も取り沙汰されているなか、海外メディアは本人の希望はアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズであるとしながらも、移籍実現の弊害を取り上げている。

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 2013年にナポリからPSGに移籍したカバーニは、加入初年度からゴールを量産してチームを牽引。16-17シーズンには35ゴール、17-18シーズンには28ゴールを奪い、2年連続でリーグ・アン得点王に輝いた。だが今季は怪我の影響もあり、ここまで14試合でわずか4ゴール。ブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWキリアン・ムバッペら攻撃陣の豪華なタレントの中で、存在感を薄めていた。今年6月30日に契約満了を迎えるが、延長しない意向であると伝えられている。

 今季限りのPSG退団が決定的な状況にあるなか、フランスメディア「Lucarne Opposee」は1日にカバーニがJ1リーグのヴィッセル神戸と合意に至ったと報じたが、一方で南米の名門加入の可能性も浮上しているようだ。

 アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」は、「カバーニはボカに来たがっている」と見出しを打ち、「ファンタジーでも噂でもない。カバーニはボカ・ジュニアーズの扉の目の前に立っている」と伝えており、本人がボカ加入の意思を示していると説明。新型コロナウイルス感染拡大によるリーグ延期の関係で、加入は12月になると指摘している。

 一方、スペイン紙「AS」は「選手側はボカでキャリアを終わらせる可能性を閉ざしていないが、クラブ側は経済面の問題から獲得を見送るだろう」と取り上げている。「カバーニのような選手がボカのユニフォームを着たいと言ってくれているのは誇りに思っているが、現実的に見れば、我々の経済力はカバーニに相応しくない」という、ホルヘ・アモール・アメアル会長のコメントを紹介している。

 世界トップクラスのストライカーであるカバーニを、移籍金ゼロで獲得できるのはボカにとっても当然魅力的な話ではあるが、年俸が高額なため争奪戦から撤退する可能性もあるようだ。本人はアルゼンチン行きを希望しているとのことだが、資金面だけを見れば神戸が有利と言えるのかもしれない。

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