宿敵韓国を沈めた手倉森采配 「2点取られてムカついていた」怒りが怒涛の3発を生む

有言実行のリベンジ劇 韓国に借りを返す大逆転を呼び込む

 ピッチの中央で宙を3度舞い、カタールの夜空で手倉森誠監督は満面の笑みを浮かべた。AFC・U-23アジア選手権決勝の日韓戦で、U−23日本代表は後半2分まで2点のリードを奪われた。圧倒的な劣勢から怒涛の3得点で逆転優勝を果たした。

「スリリングな見ごたえのあるゲーム。大味な時間帯もありましたが、2点取られたので開き直って攻めるしかない。でも、勝つことになっていたのかな。そんな気持ちです」

 手倉森監督は声を弾ませた。2012年ロンドン五輪3位決定戦で敗れた関塚ジャパンのリベンジを期した一戦で、見事に借りを返した。

 序盤は圧倒的な劣勢を強いられたが、指揮官の打つ手は早かった。サプライズ起用した千葉FWオナイウ阿道が機能不全と見るや、川崎MF原川力を投入。システムを4-4-2から4-5-1へと変更し、一の矢が奏功しないと見るや、川崎MF大島僚太に代えて広島FW浅野琢磨を送り込み、再び4-4-2にシステムを戻し勝負に出た。

「韓国に2点取られて、俺自身が目を覚ませてもらった。2-0で勝つつもりだった。取られた時には相当プランが崩れた。リードされた時の気持ちも考えていた。0-0で最後、浅野、トヨ(FW豊川雄太)で攻めればいいと思った。選手はよくやってくれた」

 

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