東京五輪、延期でも「U-23」規則適用なら優勝候補にも大打撃 “非常事態”で変更の可能性も

東京五輪延期決定を受け、男子サッカーでは年齢制限適用による影響が焦点に【写真:Getty Images】
東京五輪延期決定を受け、男子サッカーでは年齢制限適用による影響が焦点に【写真:Getty Images】

ロンドン五輪金メダルのメキシコ代表は過半数が年齢制限オーバーに

 東京五輪は新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、24日に1年以内の開催延期が決定した。これで大きな影響を受ける競技の一つが男子サッカーだ。23歳以下の年齢制限を設けている大会のため、もしも当初の「U-23」規則を適用となれば、中米の雄であるメキシコ代表に大打撃になると、スペイン紙「AS」が伝えている。

 メキシコ代表は3月20日から4月1日まで開催予定だった北中米地区オリンピック予選が延期となったため、出場権を獲得していない。しかし、ロンドン五輪金メダルの実績もあり、勝ち上がれば優勝候補の一角と言っていい。

 ただ、同大会に出場予定だった20選手のうち12人は、2020年時点で23歳。1年後の2021年には24歳となり、年齢制限をオーバーしてしまう。チームを率いるハイメ・ロサーノ監督は「チームに多大な影響を与える」と訴えているのだという。

 また、同大会のメンバーだけでなく、この世代から選んだ50人の“ラージリスト”を見渡しても、さらに8人の年齢制限を超えてしまう選手がおり、そこにはオランダの名門アヤックスに所属するDFエドソン・アルバレスらの名前もあるようだ。

 FIFAの競技規則55条では「非常事態のケース」の場合、FIFAが最終的な決定を下すためにIOC(国際オリンピック委員会)とともに問題の解決策を考え出すとしており、年齢制限の変更が選択肢になると記されている。

 森保一監督率いる日本代表も、このケースに該当する1997年生まれにDF中山雄太(PECスヴォレ)、MF板倉滉(フローニンゲン)、MF三好康児(アントワープ)ら多くの有力候補がいる。今後のFIFAとIOCの判断を注視すべき状況なのは間違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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