“ガラスの天才”が3月中旬に復帰へ アーセナルの12年ぶりリーグ制覇へ朗報
3年間で21度負傷のウィルシャー ベンゲル監督が練習復帰を明かす
度重なる負傷に苦しむアーセナルのイングランド代表MFジャック・ウィルシャーが、長期離脱から復帰するめどが立ったようだ。アーセン・ベンゲル監督は、レフティーの司令塔がグラウンドでのランニングを開始したことを明かし、3月中旬の復帰を示唆した。英国営放送「BBC」が報じている。
「ジャックはすでに走り始めている。外で動き始めてから、スタミナをつけ、戦える状態になるまでには6週間はかかるだろう」
ベンゲル監督はウィルシャーの復帰時期について、このように語った。順調に回復を見せれば、3月中旬の復帰も視野に入ってくる。アーセナルで背番号10を背負うレフティーは、昨年8月に腓骨骨折の重傷を負って以降、公式戦出場はなく、リハビリを続けてきた。
ウィルシャーは足首にも古傷を抱えるなど、これまで多くの負傷に悩まされてきた。2013年1月から現在までに21度の負傷を繰り返しており、これはプレミアリーグでプレーする選手の中で最多だという。まだ24歳だが、選手としてのキャリアはケガとの戦いが続いている。
今季は首位争いを演じるアーセナルだが、フランシス・コクラン、トーマス・ロシツキ、サンティ・カソルラら特に中盤の選手に負傷者が続出。この冬の移籍市場では、バーゼルからエジプト代表MFモハメド・エルネニーを獲得したとはいえ、チームにフィットするかは未知数だ。チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどのライバルが不振に陥り、03-04シーズン以来となる悲願のリーグ制覇に向けて千載一遇のチャンスが訪れているだけに、司令塔の一日でも早い復帰が望まれるところだろう。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images