凋落のマンUは育成部門も大不振! U-18が1932年のチーム創設以来最低の成績に沈む

近年の大型補強に頼りきった弊害か

 とはいえ、レギュラー陣の中に下部組織出身者は皆無に等しく、ドルトムントから復帰したばかりのMFアドナン・ヤヌザイやDFパディー・マクネアなど控え選手の一握りとなっている。

 かつては元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏や同MFポール・スコールズ氏、チームの現アシスタントコーチを務める元ウェールズ代表MFライアン・ギグスなど、チームの根幹を支えたのは下部組織出身者だった。しかし、そうした流れは見る影もなくなった。プレミアリーグの莫大なTV放映権料や、スポンサーに支えられて過去2年間で460億円を投資するなど、資金力に物を言わせた補強に頼りきった弊害は、育成面に大きな打撃を及ぼしているようだ。

 “赤い悪魔”の愛称を持つ名門は、これまでにない危機に直面している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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