英5部クラブ、新型コロナで経営難…スタッフ全60人を“解雇” 「支援して欲しい」
バーネットFC、リーグ中断により収入がストップ…クラブオーナーが苦渋の決断
世界中で感染拡大する新型コロナウイルスの影響をサッカー界も大きく受けている。今夏に開催予定だった欧州選手権(EURO)やコパ・アメリカの延期が決定するなど、国内リーグだけでなく国際試合へも問題が発展しているなかで、イングランド5部相当のバーネットFCも大きな影響を受けたようだ。英紙「ガーディアン」が報じている。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、各国のリーグが中断したり、無観客試合で行われている。プレミアリーグでは、アーセナルのミケル・アルテタ監督やチェルシーのイングランド代表FWカラム・ハドソン=オドイらが、新型コロナウイルスの検査で陽性反応。シーズン中断となっているなかで、バーネットは大打撃を受けた。
「ガーディアン」紙によると、クラブのスタッフ全60人に解雇が伝えられたという。クラブオーナーのトニー・クレアンサス氏は、中断により収入源が絶たれたため、スタッフを全員解雇にする必要が出たと説明。クレアンサス氏はサッカー協会に対して「プレミアリーグのピラミッドで下層部のクラブに対して支援して欲しい」と求めているという。選手は契約によって守られているが、「非常に難しい状況」のため、全クラブスタッフとミーティングを行い、一時的な解雇を通達。経営のダメージが計り知れないなか、苦渋の決断を下したようだ。
特に清掃担当や大学を出たばかりのマーケティング担当、受付担当らは厳しい状況となっており、クレアンサス氏も心配している。現在5部リーグで11位につけているバーネットだが、厳しい状況が続きそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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