PSG対ドルトムントの“乱闘未遂”に賛否両論 「ネイマールという悪い勝者」「狂気のジャン」
CLベスト16第2戦、試合終盤にネイマールとジャンがファウルを巡って激突
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)は、現地時間11日に行われたドルトムントとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第2戦を2-0で制し、2戦合計スコア3-2と逆転してベスト8進出を決めた。ブラジル代表FWネイマールは貴重な先制点を挙げた一方で、ドルトムントのドイツ代表MFエムレ・ジャンとの“乱闘未遂”が話題を呼んでいる。
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敵地での第1戦で1-2と敗れたPSGは前半28分、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアのコーナーキックをネイマールがダイビングヘッドで合わせて先制。同アディショナルタイムにはスペイン代表DFフアン・ベルナトが追加点を奪って第2戦を制し、2戦合計スコアで3-2と逆転してベスト8に駒を進めた。
ネイマールは逆転突破の立役者となったが、試合中にひと悶着があった。2-0で迎えた後半43分、ドリブル突破で右サイドを駆け上がろうとした際、ドルトムントのドイツ代表MFエムレ・ジャンとタッチライン際でデュエルとなり、突き飛ばされてピッチに転倒した。
ファウルを受けてすぐに起き上がったネイマールは、ジャンを威嚇するように顔を突きつける。これにジャンも反応し、ネイマールを離そうと相手の胸付近に手をかけ、突き放すような素振りを見せた。ジャンに押されたことでネイマールは再びピッチに転倒。両チームの選手が入り乱れて一触即発となったなか、ジャンはレッドカードで一発退場、ネイマールにはイエローカードが提示された。
ドルトムントのルシアン・ファブレ監督は「あの判定は厳しすぎる。本当に馬鹿げている」と不満を露わにし、スポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏も「我々は、ネイマールが良い役者だというのを知っている。そして彼は今日、その演技力を見せた」と指摘していたが、このシーンに対する反響は拡大している。
ドイツ紙「WELT」は、「ネイマールという名の悪い勝者」と“ダイブ”を揶揄。一方、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は「狂気のジャン、乱闘騒動で一発退場」と見出しを打ち、「パルク・デ・プランスは試合終了間際に緊張が走った。元ユベントスのプレーヤーがネイマールに対して悪質なファウルを犯し、周囲の選手の怒りを買った」とジャンのプレーに非があったと訴えている。
海外メディアでも、ネイマールとジャンに対して賛否両論となっているようだ。