スペインで“足止め状態”の武漢DF、欧州全域の公式戦中断を提案 「最前の解決策」
元ポルトガル代表DFカリーソは「選手とスタッフの健康を考えるべき」と主張
中国1部の武漢卓爾は新型コロナウイルスの影響によりスペインから帰国できずに過ごしているが、元ポルトガル代表DFダニエル・カリーソがイタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」に対し、「欧州ではすべての試合を取りやめるべき」と語っている。
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武漢はプレシーズンキャンプ中に本拠地を発症とされる新型コロナウイルスが感染拡大。そのため、浦和レッズやアルビレックス新潟でプレーしたブラジル人FWラファエル・シルバら選手たちは中国に戻ることができずにいる。英紙「インディペンデント」によれば、なかにはコロナウイルス感染で祖母を亡くした選手もいるという。
今年2月にスペイン1部セビージャから武漢へと移籍したカリーソは、シーズンの即時中断が最も有効だと自身の見解を述べている。
「あらゆる場所で感染は広がる。だから、試合を中断することは間違いなく最善の解決策だ。毎週日曜日にスタジアムで何千人もの人々が出会うことを考えてほしい。あるいは、プレーヤー自身とピッチのすべてのスタッフの健康を考えるべきだ」
ドイツやイングランドなどでは無観客試合での開催によりリーグ戦が続行される可能性があるが、それについてもカリーソはフットボールより健康を優先すべきだと訴えた。
「無観客試合での開催は役に立つが、すべてを止めるほうがより効果的であることは明らか。特に国際試合では簡単ではないことを理解しているが、ヨーロッパではより感染者を少なく留めるために必要な措置をすべて講じなければならないと理解する必要がある。人々の健康はフットボールやその他のものよりも優先されるべきだ」
欧州で最も感染が拡大しているイタリアではすでに4月3日まで国内の試合が中断。欧州のカップ戦でもイタリアのクラブが絡む試合では延期が相次いだ。各国が難しい判断を迫られるなかで、カリーソはシーズンの即時中断こそが最善策だと強調している。
(FOOTBALL ZONE編集部)