久保建英が8戦ぶりの今季4点目! 2-0勝利のマジョルカ、逆転残留へ望みつなぐ会心の白星

マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】

ホームのレバンテ戦に11戦連続先発、ダメ押しの2点目を奪う

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間9日、リーガ・エスパニョーラ第35節レバンテ戦に11試合連続でスタメン出場。1-0で迎えた後半39分に自らのドリブルからチャンスを作り、最後はこぼれ球を押し込んで今季4ゴール目をマークした。チームも2-0と2試合ぶりの勝利、無失点での勝利は第24節アラベス戦(1-0)以来、11試合ぶりとなった。

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 前節終了時点で降格圏の18位に沈むマジョルカは、残留圏内となる17位エイバルと勝ち点「6」差で、リーグ戦は残り4試合という状況。逆転での残留を勝ち取るためには勝利が必須のなかで、ホームに12位レバンテを迎えた。11試合連続スタメンとなった久保は、この試合でも主戦場の右サイドで先発。前節のアトレティコ・マドリード戦(0-3)で再三にわたって相手守備網を切り裂いたように、攻撃のキーマンとしての活躍が期待された。

 勝たなくてはいけないマジョルカは、立ち上がりから積極的にゲームを展開。FWクチョ・エルナンデスらが相手ゴールに迫るも、シュートは枠を捉えられない。前半19分にはゴール正面やや右の好位置でFKを獲得。久保もボールの前に立ったが、この場面ではMFサルバ・セビージャが右足を振り抜き、シュートはクロスバーを越えた。

 久保が最初に相手ゴールを脅かしたのは同30分、敵陣右サイドでパスを受けると、相手との間合いをはかりながらカットインし左足を一閃。強烈なシュートがニアサイドに飛んだが、相手GKのセーブに遭った。さらに同38分には、久保が右サイドで縦に仕掛けてマイナスのグラウンダークロス。セビージャが合わせるもシュートはゴール左に逸れていった。

 同40分、待望の先制点が生まれる。右サイドでFWアンテ・ブディミルのポストプレーから、MFアレハンドロ・ポソがクロスを供給。これをファーサイドに走り込んだエルナンデスがヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。

 1-0とリードして折り返した後半の序盤、前節から中2日と体力的に厳しいはずのレバンテに対し、中5日のマジョルカが受け身に回る展開に。何度か自陣ゴール前で際どいシーンを作られるが、辛くも失点を免れる時間帯が続いた。一方の攻撃は単発なアタックが繰り返され、久保も思うように攻撃に絡めなくなっていく。

 リズムを失ったマジョルカだが、この日は守備陣が奮闘。無失点で凌ぎ続けるなか、久保が後半39分に大仕事をやってのける。カウンターからも自らドリブルで仕掛け右足でシュート。これは相手GKに防がれるも、その後ブディミル、ダニ・ロドリゲスとつなぎ、セビージャが放ったシュートを再び相手GKが弾いたところに素早く反応。左足で合わせて値千金の2点目を奪った。久保にとっては第27節エイバル(2-1)以来、8試合ぶりとなる今季4ゴール目となった。

 試合はそのまま2-0で終了。2試合ぶりの勝利を収めたマジョルカは、勝ち点を32に伸ばした。一方、同時刻でキックオフされたゲームで、MF乾貴士が所属するエイバルはレガネスと0-0で引き分け勝ち点は36。現時点で1試合消化試合の少ない17位アラベスとの勝ち点差が「3」となったなかで、マジョルカは残り3試合に逆転残留の望みをつないだ。

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