フル出場で不発の南野拓実、韓国紙が酷評 「存在感がなかった」「不振は続いている」
クロップ監督は「もっと彼を使っても良かった」と擁護したが…
リバプールは現地時間3日、FAカップ5回戦でチェルシーと対戦し、アウェーで0-2と敗れた。日本代表MF南野拓実は、フル出場を果たしたがゴールを決められずに終わった。
韓国メディアもスタメン起用された南野に注目。だが、チェルシー戦の出来については酷評の記事が多くなっている。
韓国スポーツ紙「MKスポーツ」は「ミナミノの不振は続いている。今回も攻撃ポイントをあげることに失敗した。中央のFWとして出場したが、これといった活躍は見せられなかった。パスも果敢な前進パスではなく、バックパスが多く、突破もことごとくチェルシーの守備に阻まれた」と報じている。
また、韓国ニュース総合サイト「デイリーアン」はブラジル代表FWロベルト・フィルミーノのように役割は果たせなかったとして、このように批評している。
「リバプールのラインナップの核心はミナミノだった。最前線でボールをキープし、1トップと2列目を行き来しながら、連携プレーと前線からのプレスができなければならない。しかしミナミノはこの日、存在感がなかった。過去、出場した試合と比べると少しは向上したと思うが、試合テンポに適応できず、前線でスペースを作り出すことにも苦労した」
ただ、ユルゲン・クロップ監督の南野への信頼は厚く、試合後には「本当に良い試合をした。もっと彼を使っても良かった」と口にしている。
そんな言葉とは裏腹に満足いく結果を残せなかった南野にとっては手痛い敗戦となった。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。