五輪出場へあと1勝、手倉森監督が明かした選手たちとの絆 「俺がリオへ連れて行く」

選手たちに贈った手倉森監督の言葉

 26日に控える運命の一戦の相手は、23日の準決勝で延長戦の末にUAEを下したイラクとなった。2012年のAFC U-19アジア選手権の準々決勝(1-2)と、14年のU-22アジアカップの準々決勝(0-1)と、連続で苦杯をなめた因縁の相手だ。それだけに、指揮官の言葉にも力がこもった。

「今のチームというよりも、僕自身も準々決勝の壁を破ったことがない。彼らもそこに対しては、ものすごくコンプレックスがあったと思います。けれど、その壁を取っ払った時、自分たちの可能性っていうのを、つき放たれたような可能性っていうのを準決勝ではお見せしたい」

 イラン戦で2得点のMF中島翔哉(FC東京)は、試合後に「監督を五輪に連れて行きたい」と語っていた。その話を聞いた手倉森監督は、笑顔で「まず、俺が連れて行くって言い返したい」と一言。そして、自分を信じてついてきてくれた選手たちに賛辞の言葉を送った。

「みんなよくここまで、本当に信じてやってこれてるな、と。オマーンの大会で敗れてからね、仁川の韓国戦で敗れてようやく本気になって、その後の活動もそんなにない中、難しい条件で招集していた活動の中で、みんな切らさずにここまでたどり着いてくれた。勝ち上がってからの目標を一切見失うことなく、それに向かって取り組んできた結果が、本番になって実を結び始めた」

 リオへの切符を手にするまではあと1勝。全員サッカーで6大会連続の本大会へ、その時は近づいている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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