ナポリ対バルサの一戦にもコロナウイルスの余波 観客の“マスク姿”にスペイン紙が注目
イタリア南部での感染者が出たと報道され、観客の警戒心もさらに高まる
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、ナポリ対バルセロナの第1戦は1-1のドローでカンプ・ノウでの第2戦に決着がもつれ込むことになった。ピッチでの熱い戦いとともに注目を集めたのは、イタリアなどでも感染拡大が懸念される新型コロナウイルスへのファンの対策についてだ。
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試合は敵地に乗り込んだバルセロナが序盤からボールを保持したが、先手を取ったのはナポリだった。前半30分にバルサDFジュニオール・フィルボのミスを見逃さなかったMFビオトル・ジエリンスキがボールを奪取してラストパス。それをベルギー代表FWドリース・メルテンスが押し込んで先制ゴールを手にした。
1点リードを奪われたバルサが反撃に出たのは後半12分のこと。スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツのパスに抜け出したDFネルソン・セメドがグラウンダーで折り返す。これをフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが詰めて1-1の同点に。貴重なアウェーゴールをものにした。
バルサはブスケッツの累積警告、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルの退場によって次戦出場停止、そして元スペイン代表DFジェラール・ピケの負傷退場という懸念材料が数多く発生したものの、カンプ・ノウでの第2戦に向けてまずまずの結果を残した。
その一方で、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」によると、ナポリの本拠地サンパオロに詰めかけたファンの多くは、新型コロナウイルスの感染を防ぐためにマスクを着用して観戦したという。同ウイルスはイタリアでも観戦者が増えているが、この日初めてイタリア南部での感染者が出たとの報道があり、さらに警戒心が高まった模様だ。
セリエAでも試合延期、無観客試合が多くなるなど、すでに影響が及んでいる。リーガ・エスパニョーラでは今週末にバルサとレアル・マドリードとのエル・クラシコが控えるなど終盤戦の大一番が続くが、ウイルスの影響は各国で敏感にならざるを得ない状況と言えそうだ。