PK成功のカギは「心理的柔軟性」 Jリーグで起きた“9人連続失敗”に学ぶ対処法とは?

メンタルトレーニングコーチの大儀見浩介氏【写真:本人提供】
メンタルトレーニングコーチの大儀見浩介氏【写真:本人提供】

「今ここ」に集中すること

「浮かさないように」などと打ち消しの言葉で考えるのではなく、「自分は右隅に蹴って決める」など肯定的な言葉でイメージすることも重要だ。

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「PKでは『今ここ』に集中し、『決める』『できる』と考えれば、脳の約9割を占める“無意識”の領域で、ゴールを決めるイメージを構築しやすくなります。できれば、口に出して言ったほうがいいですね」

 また、ここで「パフォーマンス・ルーティーン」の有用性が改めて浮かび上がってくる。サッカー選手のルーティーンと言えば、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの動作は有名だ。彼はフリーキックの際、必ず大股で5歩下がり、深呼吸してから仁王立ち。そしてホイッスルを聞いてからキックに入っていく。実力を発揮し、これまで数多のゴールを生み出してきた。

「心理的柔軟性」を身につけて、ハプニングを楽しめ!

 今できることを受け止めてやり遂げていけるメンタルは「心理的柔軟性」とも表現され、近年注目を集めている。

「現状を寛容に受け止め、コントロールできることを見極める。そして『今ここで自分ができる行動』に集中できれば、プレッシャーのかかる場面でも成果を出しやすくなります。アスリートだけでなく、メンタルヘルスやビジネスの領域でも活用されていますね」

 その他にも、自分で少し「タイムアウト」を取って流れを切り離したり、PK戦突入が決まった瞬間に「大会を盛り上げられるぞ」とポジティブに捉えることなどでも、対処ができるそうだ。大儀見氏は「ハプニングを楽しめ!」をキーワードにしているという。神戸7人目のキッカーとしてPK戦に終止符を打った日本代表MF山口蛍は、異例の状況を楽しんでいただろうか。

 異様な空気をまとった今大会のPK戦を通じて、メンタル面における勝負の面白さに気づかされる。こうした角度からも、サッカーを楽しんでみるのはいかがだろうか。

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