ブラジル代表FWの移籍破談が欧州に与えた”チャイナショック” インテルMFも中国行きを再検討か

グアリンが江蘇蘇寧に疑いの目 アドリアーノ側に会話を求める

 江蘇蘇寧への移籍が一転して破談になったACミランのブラジル代表FWルイス・アドリアーノだが、その影響は江蘇が獲得を考えている他の選手にも波及しそうだ。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」では、このアドリアーノショックによってインテルのコロンビア代表MFフレディ・グアリンが江蘇行きに疑いを持っていると報じている。

 すでに、グアリンと江蘇蘇寧はインテルに対する移籍金1800万ユーロ(約24億円)と、年俸750万ユーロ(約10億円)の条件で合意に達しているという。しかし、同様の合意があった後に急転して破談となったアドリアーノの一件を目の当たりにして、グアリンは態度を保留。アドリアーノに対して「状況を知りたい」と会話を求めているという。

 クラブ間では合意に達しているものの、アドリアーノのような新たな事例を作りたくないというのがインテルとグアリン側の全関係者の共通認識のため、グアリンの代理人は中国側との確認作業に追われているという。

 さらにこの混乱の間隙を突くかのように、昨季まで北京国安を率いていたグレゴリオ・マンサーノ監督が今季から指揮を執る上海申花が、グアリンに対するオファーを送ったと最新のレポートでは報じられている。

 チャイナマネーが魅力的であることに変わりはないが、契約に対する不信感を増大させてしまった”アドリアーノショック”は、今後のオファーや選手たちの決断に大きな影響を与えるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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