仏1部で“コミカルOG”誕生…悲劇の珍シーンに世界騒然 「敵とワンツー」「信じられない!」
リヨンDFマルサウ、PSG戦で悲劇の主人公に…
フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)は現地時間9日、本拠地パルク・デ・プランスでリーグ・アン第24節リヨン戦に臨み4-2と快勝した。これでリーグ戦5連勝とし、首位をがっちりとキープしたなか、試合の行方を大きく左右した3点目の“コミカル”なオウンゴールが各国メディアで大きな反響を呼んでいる。
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ブラジル代表FWネイマールが負傷欠場となったPSGは、前半22分にアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアが右サイドから鋭くカットインして左足を一閃。華麗な個人技による一撃で、幸先良く先制した。さらに同38分には、フランス代表FWキリアン・ムバッペが追加点を奪い、PSGが2-0とリードを広げた。
そして珍事が起きたのは、後半開始早々の2分だった。PSGは敵陣左サイドのタッチライン際をムバッペがドリブルで前進すると、前方のスペースへ抜けたドイツ代表MFユリアン・ドラクスラーへパス。ドラクスラーはこのボールに、飛び出してきたリヨンGKアントニー・ロペスより一瞬早く追いつき、ダイレクトで中央へ折り返す。これは戻ってきたリヨンMFチアゴ・メンデスが触るも大きく外に蹴り出せず、ボールは不運にもゴールライン際にいたドラクスラーの足もとへ転がり、ワンタッチで再び鋭いボールを中央に折り返された。
すると今度は戻ってきたリヨンDFフェルナンド・マルサウがクリアを試みたが、マイナス方向への鋭いパスに上手くステップを合わせられず。右足インサイドで華麗にシュートする格好となり、ボールは無情にも自軍ゴールに突き刺さった。失点直後、マルサウは歓喜に沸くスタジアムのピッチに顔を埋めて悔しさを露わにした。
この珍シーンに、各国メディアも騒然となった。英メディア「GIVE ME SPORT」は、「フェルナンド・マルサウがシーズンで最も滑稽なゴールの一つを決める」と見出しを打てば、英紙「イブニング・スタンダード」も「フェルナンド・マルサウはドラクスラーが敵とワンツーをした後にコミカルなゴール」と報道。米スポーツ専門局「ESPN」コロンビア版の番組「Balón Dividido」公式ツイッターが「信じられない!」と驚きを示せば、海外サッカーサイト「BeSoccer」フランス版は「年間で最も馬鹿げたゴール」と評した。
試合はその後、リヨンが意地の2ゴールを奪い白熱の展開となったものの、結果的にマルサウのオウンゴールが決勝点となった。フランス強豪同士の一戦で生まれた珍シーンの反響は、さらに拡大していきそうだ。