Kリーグ日本人“成功例”の共通点とは? 韓国人代理人が明かす条件「どこに行っても…」
日本語堪能な代理人のキム・ドンヒョン氏、成長への意欲とフィジカルのタフさを挙げる
現在のJリーグでは多くの韓国人選手がプレーし、昨季途中には韓国代表FWファン・ウィジョがガンバ大阪からフランス1部ボルドーに移籍するなど、高い評価を得る選手も多い。元韓国代表DFホン・ミョンボ氏(元ベルマーレ平塚、柏レイソル)らが活躍した時代から、そうした傾向は変わっていない。
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一方で、韓国Kリーグで活躍する日本人選手はまだまだ多くないが、現在は邦本宜裕(慶南FC→全北現代)や西翼(大邸FC)といった選手たちが評価を高めている。彼らはいずれも特殊な経歴の持ち主で、日本での実績はほとんどない。それでも気概を持って韓国での挑戦に臨み、自らの実力によって地位を確立してきた。
エージェント会社「スクエアスポーツ・コリア」で代理人を務め、日本在住経験もあって日本語が堪能なキム・ドンヒョン氏は、邦本や西のような選手の可能性に注目。昨年12月にフクダ電子アリーナで行われたJリーグ合同トライアウトも訪れたという。
現在進行系の“成功例”が存在するなか、韓国で成長する可能性のある人材をどのような基準で判断しているのか。キム・ドンヒョン氏は「まずは気持ちの部分ですね」として、次のように明かした。
「日本人選手と話していると、『日本はすべてが整っているから、そこからはみ出したくないという選手が多い』と聞きます。韓国に限らず、どこに行っても成長したいという気持ちのある選手が、成長できるんじゃないかと思います。サッカー的に言うと、フィジカル的なところ。韓国は本当に当たりがすごかったりするので、そこに自信を持っている選手ですね」
本来はエリートコースを歩んでいたはずの邦本と、専修大卒業後にポーランドに渡った西ではキャリアの積み方も年齢も違うが、共通するのは成長への意欲とフィジカル面のタフさ。12月のトライアウトでも、キム氏はそうした視点からチェックを行っていた。
「みんなボールさばきや基本技術がすごく高いのは伝わってきます。韓国人の目線から言うと、韓国人選手よりも全然長けている。でも、球際の弱さがあると、『可能性はあるけど、ちょっと無理かな』となってしまいます」