鹿島内定の宿命 絶対的エースの”自己犠牲”がもたらす静岡学園の飛躍「そこで吹っ切れた」

徹底マークによる“恩恵” 「それこそ、僕が今大会で一番意識しているところ」

 徹底マークによって周りの選手がプレーしやすくなっている現状を、松村本人にも尋ねると、「それこそ、僕が今大会で一番意識しているところ」と言葉を強め、「マークが厳しいのは分かっていたし、得点は他のみんなが取ってくれる。だから、僕はチームが勝つためのプレーに徹する」と強調していた。

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「1試合目ではある程度仕掛けて、ゴールを奪いにいったが、これは厳しいなと。そこで吹っ切れた。2試合目以降は相手守備陣を引きつけることを意識している。もちろん得点も奪いたいけど、チームが勝つことが第一なので、味方に託します」

 この日は2-0で迎えた前半40分に右サイドでパスを受けると、爆発的なスピードで相手選手2人を置き去りにするドリブル突破から、鋭いクロスでFW岩本悠輝(3年)のヘディング弾をお膳立てした。徹底マークという“宿命”を背負いながらも、松村はエースとして静岡学園の勝利に貢献し続けている。

(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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