中島と南野、最大の違いは? 対照的な2人の“素顔”を恩師が解説「そこが明確に異なる」

元日本代表MF菊原志郎氏【写真:Football ZONE web】
元日本代表MF菊原志郎氏【写真:Football ZONE web】

中島は「真似できない外国人」、南野は「日本人の最大値」

「拓実は全然違う。真逆。あいつは優等生だね。人間的にも真面目だった。15歳の時、とにかくプロになることを目標にしていた。『志郎さん、プロになるうえで僕に何が足りないですか?』と積極的に聞いてきた。課題を言うと、本当に一生懸命、徹底してやる。拓実は、自分がよくなるために必要なことはどんどんやる。人間としても落ち着いているし、一喜一憂もしない。ステップアップのためにやるべきことはベストを尽くす。気持ちのムラもない」

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 試合を通してハードワークを怠らず、泥臭い働きも厭わない南野は、ザルツブルクでの6年間を経て、昨季にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たし、今季もプレミアリーグを独走するリバプールからのオファーを掴み取ったのだ。

「翔哉はまずプレーを楽しむのが前提。一番にサッカーを楽しみたい翔哉と、とにかくトップに行きたい拓実。そこが明確に異なる。翔哉は外国人っぽいから、真似することはすごく難しい。拓実は日本人の特長の最大値を引き出したような選手だね」

 中島と南野。プレースタイルも内面も正反対な両者だが、だからこそ、日本代表にとっては、2人の奏でるハーモニーが世界と戦ううえで最大の強みとなり得るのは確かだろう。

■書籍概要
[タイトル]『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方』
[著者]菊原志郎/仲山進也
[価格]本体1,500円+税
[商品URL]http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198649241

(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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