ベレーザ司令塔、苦難乗り越え“2年連続三冠”に万感 「最後はみんなボロボロだった」

日テレ・ベレーザMF長谷川唯【写真:Football ZONE web】
日テレ・ベレーザMF長谷川唯【写真:Football ZONE web】

皇后杯決勝で浦和に勝利、長谷川が今季回想「100%の状態じゃない試合も多かった」

 日本女子サッカーのシーズン最終戦、皇后杯の決勝は日テレ・ベレーザが浦和レッズレディースに1-0で勝利し、2年連続の三冠を達成した。なでしこジャパンの一員で年間をフル稼働したベレーザのMF長谷川唯は、「最後はみんなボロボロだった」と過密日程を乗り越えての優勝に感慨を話した。

 ベレーザの主力は、ほぼなでしこジャパンの主力とも言えた。リーグ戦の開幕前にはなでしこジャパンの米国遠征、開幕後は合間を縫って欧州遠征があり、6月には女子ワールドカップ(W杯)を戦った。そして、リーグカップ戦の準決勝以降の戦いに合流すると、リーグ戦の最終節が11月上旬。その後に女子版アジア・チャンピオンズリーグのパイロット版とも言えるクラブの国際大会に参加し、12月にはなでしこジャパンのE-1選手権があり、そうして迎えた皇后杯の戦いだった。

 チームを率いる永田雅人監督も「11人のレギュラーがいるとして、週末の試合に向けて火曜日から積み上げて、戦術を高めて、と臨めた試合はほとんどなかった。選手をローテーションしながら、肉体的に、精神的に良い状態の選手でやり抜けた感じだった」と振り返る。この皇后杯決勝が「久々にしっかりと積み上げて臨めた試合だった」と話すほどだった。

 ベレーザでもなでしこジャパンでも不動のレギュラーと言える長谷川は、その日程を戦い抜いたと言える。それだけに「最後はみんなボロボロだった。自分としては小さな怪我も多く、試合に出ているけど満足できない、100%の状態じゃない試合も多かったので。シーズンの最後のところが過密すぎて、それでも勝てたのは自信になる」と、小さくない手応えがあったと話した。

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