「南米人のようだった」 久保建英、バルセロナ時代の恩師が激白「一番驚いたのは…」
バルセロナとの“古巣対決”に臨んだ久保 下部組織時代のコーチも感銘「当初から驚きを与えた」
マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間7日、リーガ・エスパニョーラ第16節のバルセロナ戦に先発出場。敵地で2-5と敗れたものの、2ゴールの起点となるなど、際立った存在感を放った。久保にとっては“古巣対決”となったが、バルセロナの下部組織時代にコーチを務めていたアレックス・ゴメス氏は、久保について「入った当初から驚きを与えていた」と振り返っている。
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2011年から4年間、バルセロナの下部組織で育った久保は、日本でのプレーを経て、今夏にレアル・マドリード加入を決断。今季はマジョルカへ期限付き移籍したが、宿敵の一員となったことから、バルセロナの本拠地カンプ・ノウからは盛大なブーイングが送られることになった。チームは最終的に5失点を喫することになったが、圧倒的なレベル差のなかで久保は輝きの片鱗を見せた。
前半20分に自陣でボールを持つと、瞬発的な加速からバルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレス、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングのワールドクラス3人の包囲網を突破して、約40メートルを駆け上がる力強いドリブル突破を見せた。
前半35分と後半19分には、自らが起点となってFWアンテ・ブディミルの2ゴールに関与するなど、マジョルカの攻撃を牽引した久保だが、バルセロナの下部組織時代に指導した経験を持つゴメス氏は、スペインラジオ局「カタルーニャ・ラジオ」で、リーガで存在感を増している日本人アタッカーについて「入った当初から驚きを与えていた」と当時を振り返っている。
「バルサ下部組織で最初の日本人選手だったが、私が一番驚いたのはその競争心。まるで南米人のようだった。非常に技術が高く、幼い頃からプロ選手になりたいという明確なものを持ち、世界最高の選手になりたいと願っていた」
ゴメス氏は通常の日本人、アジア人のキャラクターとは一線を画していることを指摘したうえで、「驚いたよ。非常に競争意識が高く、常にプレーを望み、父親からもしっかり練習しているか質問されていた」と語っている。バルセロナには戻らなかったが、スペインへの帰還を果たした久保に対し、恩師も期待を寄せているようだ。