EURO“死の組”は史上最難関? 近年の各大会王者が同居…「大きな挑戦」とドイツ指揮官
前回王者ポルトガル、W杯王者フランス、前W杯王者ドイツがグループFに同居
来年6月に開幕するUEFA欧州選手権(EURO)2020本大会の組み合わせ抽選会が現地時間11月30日にルーマニアのブカレストで行われた。欧州12の都市で分散開催となる今大会。ドイツのミュンヘンとハンガリーのブダペストで試合が行われるグループFでは、欧州王者ポルトガルとワールドカップ(W杯)王者フランス、そして前W杯王者ドイツが同居する歴代最難関の“死の組”となった。
開催60周年(16回目)を記念する今大会はグループステージから激戦必至となりそうだ。本大会は出場24チームが各4チームずつの6グループに分けられ、総当たり戦を実施。各グループの上位2チームと3位の成績上位4チームが決勝トーナメントに進出して頂点を争う。
そのなかでグループFはまさに“死の組”と呼ぶにふさわしい強豪ぞろいのグループとなった。前回大会覇者のポルトガルに、2018年ロシアW杯を制して世界一になったフランス、そして2014年ブラジルW杯優勝のドイツと直近のメジャー大会優勝チーム3カ国が同居している。残る1枠はプレーオフの結果次第だが、最も厳しいグループとなることに変わりはないだろう。
英公共放送「BBC」によれば、EURO本大会のグループステージでEURO王者(ポルトガル)と世界王者(フランス)が激突するのは1992年大会のオランダとドイツ以来2度目の珍事だという。同局は「史上最も難しいグループか?」と大会の展望も報じている。
この抽選結果を受けて、ドイツ代表を率いるヨアヒム・レーブ監督は「これは死の組だ」としたうえで、「ミュンヘンでの試合はフットボールの祭典になるだろう。期待もとてつもなく大きくなるだろう。若いチームにとっては大きな挑戦になり、大きなモチベーションにもなる」と意気込みを明かした。ロシアW杯では屈辱のグループステージ敗退を喫したドイツの逆襲に注目だ。
EURO2020、本大会の組み合わせ抽選結果は以下の通り。6月12日のトルコ対イタリア(ローマ)で幕を開け、決勝戦は7月12日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる。
【グループA】
<開催地:ローマ(イタリア)/バクー(アゼルバイジャン)>
イタリア
スイス
トルコ
ウェールズ
【グループB】
<開催地:サンクトペテルブルク(ロシア)/コペンハーゲン(デンマーク)>
デンマーク
フィンランド
ベルギー
ロシア
【グループC】
<開催地:アムステルダム(オランダ)/ブカレスト(ルーマニア)>
オランダ
ウクライナ
オーストリア
プレーオフDまたはAの勝者(※1)
※1
・プレーオフD/ジョージア、北マケドニア、コソボ、ベラルーシ
・プレーオフA/アイスランド、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア
【グループD】
<開催地:ロンドン(イングランド)/グラスゴー(スコットランド)>
イングランド
クロアチア
チェコ
プレーオフCの勝者(※2)
※2
・スコットランド、ノルウェー、セルビア、イスラエル
【グループE】
<開催地:ビルバオ(スペイン)/ダブリン(アイルランド)>
スペイン
スウェーデン
ポーランド
プレーオフB勝者(※3)
※3
・ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロバキア、アイルランド、北アイルランド
【グループF】
<開催地:ミュンヘン(ドイツ)/ブタペスト(ハンガリー)>
ポルトガル
フランス
ドイツ
プレーオフAまたはDの勝者(※4)
※4
・プレーオフA/アイスランド、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア
・プレーオフD/ジョージア、マケドニア、コソボ、ベラルーシ
(FOOTBALL ZONE編集部)