エース候補の堂安律、自ら重圧かけて覚悟示す “金メダル”を「期待してもらえるような試合を」
初招集のU-22日本代表でコロンビア戦に臨む
U-22日本代表が16日、国際親善試合U-22コロンビア戦(17日/エディオンスタジアム広島)に向けて公式練習に臨んだ。この日、A代表を率いて敵地で行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選キルギス戦(2-0)から帰国した森保一監督は即広島入り。東京五輪世代にとって国内“お披露目”となるコロンビア戦ではすでにA代表で主力として活躍し、同世代では初招集となったMF堂安律(PSV)は、エース候補として練習から自身に重圧をかけていたようだ。
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取材エリアに立った堂安の表情は覚悟に満ちていた。14日に行われたサンフレッチェ広島との練習試合(35分×2本/0-1)では22人の招集メンバーのなかで、1人だけ出場せず。14日、15日と素走りを行うなど調整を続け、“ぶっつけ本番”でもコンディションの良さには自信がある。前日15日の練習では、MF久保建英(マジョルカ)と連係の確認をし、シュート練習ではほとんどを決めていた。それも、エース候補として決意の表れだった。
「自分なりにできることあると思ったので多くコミュニケーションをとりましたし、あとは練習のパス1本、シュート1本から、やっぱり正直、クオリティーの差を見せつけないといけないと思っていた。それを自分に言い聞かせながら、トレーニングしていましたし、見せられたかどうかは分からないですけど、僕にとってもプレッシャーがある練習ができた。勝手に自分にプレッシャーをかけていましたけど、緊張感のある練習ができた。僕にとって新しい刺激的な時間でした」
前日の練習では左足のシュート、パスで存在感を発揮。堂安の“気合い”が溢れていた。自ら大きな声を出してチームを鼓舞し、仲間に声を掛ける。A代表との意識の差は「特別変えたことはない」というが、「勝手に変わっていたなら、自分にとって成長した部分なのかな」と、自然と奮い立つものがあったようだ。だが、それだけではいけない。
「でもこの世界は全てオン・ザ・ピッチで答えが出る。どれだけそういうこと(声掛けなどを)しても結果が出なかったら意味がない。明日いい答えが出せるような結果にしたい。東京五輪でメダルを取る、金メダルを取るということはずっと口にしているので、口だけじゃなく期待をしてもらえるような試合をしたい」
金メダルを期待できるような結果を――。A代表という看板を背負う堂安にとって、重圧のかかる一戦でプレーすることは大きな成長曲線を描くことにつながるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)