クロップ監督、イブラのリバプール加入を否定 「リスペクト」も契約できない理由とは?
「正しくない時も、エンターテインメントになっている」と称賛
米メジャーリーグサッカー(MLS)ロサンゼルス・ギャラクシーの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、12月で契約が満了する。複数の新天地候補が浮上するなか、獲得の可能性を問われたリバプールのユルゲン・クロップ監督は、ある理由からそれは現実的ではないと説明した。英紙「ミラー」が報じている。
38歳のイブラヒモビッチは、13日に自身のSNSを通じてLAギャラクシーを退団する意向を表明した。その移籍先として、古巣であるACミランの名前があがっているが、イブラヒモビッチは先月スペインへの移籍をほのめかしていた。
所属クラブで数多くのゴールを挙げてきたイブラヒモビッチは、今でも多くのクラブの関心を引き付ける存在だ。だが、クロップ監督はスウェーデン人ストライカーと契約ができない理由を述べている。
「もし彼が、以前にマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていなかったら、考えたかもしれない。しかし、私は彼がここでプレーしたいかさえも分からない。私たちはとても激しいチームだからね」
イブラヒモビッチは、かつてユナイテッドに所属し、三つのトロフィーを獲得した。リーグカップの決勝では、サウサンプトンを相手に決勝ゴールも決めている。29試合で30得点を挙げたシーズンは、その後、MLSへ移籍した彼にとって、ヨーロッパでの最後のキャリアになるかと思われていた。
獲得に関心を示さなかったクロップだが、彼がどこに移籍しても注目し続けるようだ。
「ズラタンについては、これ以上になくリスペクトしている。私は彼のキャリア、彼の努力、彼の自信、すべてが大好きだ。常に正しいとは限らないけれど、いつでもエンターテインメントになっている。ファンタスティックなキャラクターであり、彼がサッカーを辞めないことを願っているよ。世界はあまりにも寂しくなるからね」
LAギャラクシーを退団するツイートのなかで、イブラヒモビッチは「ギャラクシーファン、君たちはズラタンを欲し、私はズラタンを与えた。どういたしまして。物語は続く。さぁ、戻って野球を見たまえ」と、独特な別れの言葉を贈った。次はどこで「ズラタン」を披露するのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)