C・ロナウドはコンディション不良? ユベントスとポルトガル代表の見解に相違
ミラン戦では後半10分に交代、“不満露わ”と話題に…
ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを巡って、クラブと代表チームの意見の相違が浮上しているという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
ロナウドは現地時間10日に行われたセリエA第12節ACミラン戦(1-0)で、チームで最初の交代選手として後半10分に退いた。そのことに不満を露わにしたことが大きな話題になっているが、マウリツィオ・サッリ監督はロナウドのコンディションについて、先月のトレーニング中に膝を負傷していることと、太ももとふくらはぎの筋肉にも問題を抱えていることを明らかにしていた。
しかし、この11月の国際Aマッチウィークでロナウドはポルトガル代表に招集された。欧州選手権(EURO)予選のリトアニア戦(14日)とルクセンブルク戦(17日)に向け、フェルナンド・サントス監督は記者会見で「ロナウドの状態に問題はない。プレーするだろう」と発言。この事態を、ユベントス側は注視している。
ユベントスでのロナウドは、試合への出場を可能にするためチームの全体練習にあまり合流せず、個別の特別メニューを積むことが増えているという。そして「もしこの期間に休息が与えられれば彼の助けになっただろう。しかし、ポルトガルは彼を呼ぶ」として、代表チームとクラブの間で綱引きがあるという。
もちろん、国際Aマッチウィークは代表側に拘束権があるため、ルールには違反していない。一方で、ユベントスのメディカルスタッフはポルトガル代表の同職に頻繁に連絡を取り、ロナウドの状況を確認しているとした。
ポルトガルは前回優勝したEUROへの出場権を争う予選のB組で、3位セルビアと勝ち点1差の2位につけている。勝ち点8差で1位のウクライナを逆転する可能性はないため、プレーオフを経由せずに本大会出場が可能な2位を巡るセルビアとの競り合いを制するには、2連勝が必要だ。そうした意味でも、ポルトガルもまたロナウドに頼りたい状況にある。
果たして、ロナウドは代表戦に強行出場となるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)