“120億円MF”アザール、超絶突破&“ラボーナクロス”に称賛 「純粋なファンタジー」

レアル・マドリードMFエデン・アザール【写真:Getty Images】
レアル・マドリードMFエデン・アザール【写真:Getty Images】

エイバル戦で見せたバックヒール股抜きからの突破に脚光

 レアル・マドリードのベルギー代表MFエデン・アザールは現地時間9日、リーガ・エスパニョーラ第13節エイバル戦に左ウイングで先発出場し、敵地での4-0の快勝に貢献した。ゴールこそ奪えなかったものの、卓越したテクニックでチャンスを演出しており、リーガ公式ツイッターは試合中に見せた妙技に注目している。

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 エイバルのMF乾貴士もスタメン出場した一戦は、序盤からアウェーのレアルの攻撃が猛威を振るう。前半17分に波状攻撃から元フランス代表FWカリム・ベンゼマが決めてペースをつかむと、3分後にはアザールが倒されて得たPKをスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが成功させ2-0。さらに同29分にもPKからベンゼマが決めて前半だけで3-0とすると、後半にも1点を加えて4-0と快勝した。

 アザールは得点こそなかったが、雨で濡れたピッチの上で華麗なテクニックを披露。特に話題となっているのは、2-0とリードして迎えた前半25分のプレーだ。カウンターから自陣左サイドで縦パスを受けたアザールは、ダイレクトのバックヒールパスでマーカーの股を抜き縦へ。ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデから再びパスを受けると、相手のスライディングタックルをジャンプしてかわし、さらに前進。エイバルのセネガル代表MFパパクリ・ディオプもかわしてペナルティーエリア内に侵入すると、最後はゴールライン際で右足を軸足の後ろに通す妙技“ラボーナ”でクロスを供給したが、ボールは相手にクリアされてしまった。

 惜しくもゴールにはつながらなかったものの、バックヒールパスから始まった一連のプレーに海外メディアも注目。スペイン紙「AS」チリ版が「左ウイングのベルギー人による純粋なファンタジー」と伝えれば、英メディア「GIVE ME SPORT」は「エデン・アザールはエイバル戦での一つの素晴らしい瞬間に、レアル・マドリードが彼に1億ユーロ(約120億円)を払った理由を示した」と称えた。

 今夏チェルシーからレアルに移籍し、新たな攻撃陣の核として期待されるも、シーズン序盤は怪我で出遅れたアザール。ここまで公式戦11試合1得点と、その移籍金の高さからすれば物足りなさが残るものの、周囲とのコンビネーションも構築されてきただけに、今後のさらなる爆発に期待が高まるばかりだ。

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