「スペクタクルな左足」 リーガ初得点の久保建英をスペイン紙絶賛「魅惑的なプレー」

マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】

ビジャレアル戦で3得点に関与 「AS」紙も両チーム単独最高評価「3」を与える

 マジョルカの日本代表MF久保建英は10日、リーガ・エスパニョーラ第13節の本拠地ビジャレアル戦(3-1)に2試合連続で先発出場し、後半に豪快なミドルシュートを叩き込みスペイン移籍後初ゴールをマークした。前半には2本のPK奪取に関与するなど全得点に絡んだ久保について、スペイン紙「AS」は「マジョルカでベストの試合の一つ」と称賛している。

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 雨で濡れた本拠地ソン・モイシュのピッチに立った久保は、右サイドハーフとして先発出場。チームとして4試合ぶりの勝利を目指すなか、久保も序盤から攻守に積極的な姿勢を見せていく。

 すると前半11分、久保が左CKのキッカーを務めると、中央に蹴ったボールは一度相手に跳ね返される。そのボールを左サイドで拾った久保は、ペナルティーエリア内で鋭いドリブルから2人を抜き去ると、ビジャレアルMFビセンテ・イボーラに倒されPKを獲得。これをFWラゴ・ジュニオールが決めてマジョルカが幸先良く先制した。

 さらに同21分、久保が再び輝きを放つ。マジョルカのビルドアップから、右サイドのセンターライン付近でMFダニ・ロドリゲスから縦パスを受けると、左足のバックヒールでダイレクトで落とし、ロドリゲスのドリブル突破を導く。最後はMFアレックス・フェバスがビジャレアルGKセルヒオ・アセンホに倒され、この日2本目のPKを獲得。これをロドリゲスが決めて2-0とした。

 前半で2本のPK奪取に絡んだ久保に待望の瞬間が訪れたのは、1点を返された後の後半8分だった。敵陣右サイドからドリブルで持ち込みそのまま中央にポジションを取ると、MFアレックス・フェバスからフリーでパスを受け、ペナルティーエリア手前から左足を一閃。鋭く放たれた一撃はゴール右隅に突き刺さり、リーガ初ゴールが生まれた。

 久保はその後も攻守に機能し、3-1とリードしたまま後半22分に交代。3ゴールに関与する“主役級”の活躍もあって、マジョルカが4試合ぶりの白星を手にしたなか、スペイン紙「AS」は採点で両チーム唯一となる「3」を与え、マッチレポート内ではPK誘発シーンについて「試合を通して示したレベルの高さで3人をかわしエリア内で倒れた」と説明。リーガ初ゴールについては、「ゴール正面からの素晴らしいシュートはアセンホにとってどうすることもできなかった」と伝えた。

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