メッシ、キャリア最高の“効率性”にスペイン紙注目 驚異の決定率を可能にする要因は?
シュート3.5本に1点の割合は過去最高を上回る 高精度FKが要因か
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは現地時間9日のリーガ・エスパニョーラ第13節セルタ戦(4-1)でFK2発にPKの3得点でハットトリックを達成した。ここまで8得点でピチーチ(得点王)争い2位につけているが、今季はキャリア史上最高の“効率性”を見せているのだとスペイン紙「マルカ」が伝えている。
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セルタ戦でのメッシはPKでの先制点に加えて、前半と後半にペナルティーエリア正面やや右からまるでリプレーを見るかのような弾道で、直接FKをゴール右隅に収めた。ドリブル突破とともに今やメッシの“必殺技”と言えるセットプレーが猛威を振るった一戦で、興味深いデータとして浮かび上がったのは、シュートわずか5本で3ゴールを奪ったことだ。
ここ10年、メッシはリーガで最少でも26ゴール(2015-16シーズン)、2011-12シーズンには50ゴールを奪う圧倒的な数字を残してきた。「1ゴールを奪うにあたって放ったシュート数」を見てみると、ほとんどのシーズンで4~5本台に収まっている。そのなかで今季ここまでのメッシの数値は「3.5本で1ゴール」となっており、これは2012-13シーズンの「3.54本」(シーズン46ゴール)を上回る効率の良さなのだという。
これを可能にしている一つの要因は、直接FKの精度にもあるだろう。今季リーガでメッシは直接FKから10回シュートを狙っているが、そのうち4本をゴールに叩き込んでいる。成功率4割という恐るべき数字で、エルネスト・バルベルデ監督も「彼が完璧に手にしたスキルだね」と脱帽するほどだ。
今季のメッシは負傷でシーズン序盤戦を出遅れた。それでもシュートチャンスを確実に仕留める姿が戻ってきたことは、バルサにとって何よりも心強いだろう。