レアルが泣いた“幻のハンド”判定 物議を醸す疑惑の瞬間を現地紙指摘「VARが怒りを…」
ペナルティーエリア内でベティスDFの手をボールが直撃もVAR判定の末にPKとはならず
レアル・マドリードは現地時間2日、リーガ第12節ベティス戦で0-0のドローに終わった。試合終了間際、ベティス側にペナルティーエリア内でボールが手に当たるプレーが生じたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認の末にPKとはならなかった。スペインメディアはハンドの決定的瞬間を公開し、「VARはレアルの猛烈な怒りを爆発させた」と取り上げている。
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試合前、バルセロナがレバンテに1-3とまさかの黒星を喫したことで、首位浮上のチャンスが巡ってきたレアルだったが、前半8分にベルギー代表MFエデン・アザールが決めたゴールはVARによりオフサイド判定が下され、幻に消える。その後、怒涛の攻めを見せるも、肝心のネットを揺らすことができない。
そんななか迎えた後半36分、左サイドを突破した元フランス代表FWカリム・ベンゼマがクロスを送ると、スライディングでブロックに入った相手DFズハイル・フェダルの右腕に当たってゴールラインを割った。レアルの選手たちは主審に猛抗議し、プレーが切れたタイミングでVARの確認がなされるも、PK判定とはならず。試合はスコアレスドローに終わり、レアルは首位浮上のチャンスを生かせなかった。
スペイン紙「マルカ」は、ペナルティーエリア内でフェダルの右手にボールが直撃した決定的瞬間の写真をインスタグラムで公開し、「レアルはフェダルのハンドを指摘した。VARの介入後、PKはなかったというジャッジが下された。理由は『このハンドは無意識であり、自然なポジションに置かれていた』だ」と記していた。
また、記事では「VARはレアルの猛烈な怒りを爆発させた」と見出しを打ち、「終了間際のフェダルのハンドは物議を醸している」と指摘している。
意図的なハンドには映らなかったとはいえ、手に当たってコースが変わり、プレーに影響をもたらしていることから、ハンドの判定が下されていてもおかしくはない場面だっただけに、改めてVARの存在意義について議論が交わされることになりそうだ。