“選手突き飛ばし”で大槻監督が一発退場 浦和GMが見解「言い訳はなし」「ダメなこと」

浦和の大槻監督は退場処分となった【写真:高橋学】
浦和の大槻監督は退場処分となった【写真:高橋学】

後半40分、浦和の大槻監督が鹿島DF永木を倒してレッドカード

 浦和レッズの大槻毅監督は、1日に開催されたJ1第30節のアウェーゲーム、鹿島アントラーズ戦の後半40分に相手DF永木亮太を突き飛ばしてレッドカードを提示される退場処分になった。試合後に浦和の中村修三ゼネラルマネージャー(GM)は、「言い訳はなし。監督にもプレッシャーはあるが、ダメなこと」と言及した。

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 浦和は過密日程の中2日で迎えた試合の後半27分に先制を許すと、必死の反撃を見せていた。その中で同40分、浦和が攻撃した場面でボールは左サイドのタッチライン付近にクリアされると、浦和MFエヴェルトンと鹿島の永木が追いかけた。

 タッチライン外で永木がエヴェルトンを倒した形になった場面で大槻監督は永木を突き飛ばし、それを契機に両軍が入り乱れて一触即発の事態に。落ち着きを取り戻したところで荒木友輔レフェリーは大槻監督にレッドカードを提示し、退場処分になった。

 今夏のルール改正により、ベンチメンバーや役員にもレフェリーは明確にイエローカードやレッドカードを提示するようになった。それにより、過去にはレフェリーからの口頭で退席処分となっていたが、レッドカードというハッキリとした退場処分とされた。

 退場処分になったことにより、Jリーグの規定で大槻監督は記者会見などの取材対応はしなかった。そのため、浦和は中村GMがこの件について報道陣に対してコメントしている。

「言い訳はなし。誰が見ても手を出している。瞬間的に感情的になってしまったが、それは良くないこと。本人も終わってすぐに反省して、謝罪もしていた。(永木に対して)直接は言えていないが、チーム関係者を通じて謝罪をしている。監督にもプレッシャーはあるが、それで瞬間的にそうなってしまったかもしれないが、ダメなこと」

 今後について中村GMは、大槻監督のベンチ入り停止処分などJリーグの規律委員会での決定を受けてとしている。一方で、その停止処分が濃厚な5日の第32節川崎フロンターレ戦の代行については「上野が入ると思います」と、上野優作コーチが試合の指揮を執る可能性が高いことを話した。

 J1残留争いの中でヒートアップしてしまった指揮官は我に返ると冷静さを取り戻したようだが、残り試合の少ない中で浦和は指揮官不在の試合を強いられる可能性が高まってしまっている。

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