広島がJリーグ史上3クラブ目の世界三位に! CWC三位決定戦でアジア王者広州恒大に2−1で逆転勝利

故障者続出の野戦病院状態を乗り切る

 後半は立ち上がりから両ゴール前でのシーンが続くダイナミックな展開でスタートした。森保一監督は後半13分にFW佐藤に代えてFWドウグラスを投入し、攻撃のパターンに変化を加えた。続く同22分にはMF柏好文を右サイドに投入した。

 すると同25分、MF茶島雄介の左コーナーキックがファーサイドに流れたところをドウグラスが押し込み1-1の同点。世界の大舞台でも森保采配がさえ渡った。

 同点ゴールの前後から、広州はゴール前に入り込む場面をほとんど作ることがなくなり、広島がペースを握って勝ち越しゴールを狙うゲーム展開になった。同33分にはゴール前で広州守備陣の連携が乱れたところを、MF茶島が抜け目なく狙ってシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。

 広州を率いるルイス・フェリペ・スコラーリ監督は前線のブラジル人選手たちを次々に交代させた。守備を固め、PK戦も辞さない構えを見せた。しかし、広島の攻撃力がそれを打ち破った。同37分、右サイドから柏がクロス。FW浅野拓磨がニアサイドで合わせたヘディングシュートがクロスバーにあたると、跳ね返りをドウグラスが再び決めた。森保監督が投入した途中出場の選手が次々に活躍する理想的な展開で、広島が鮮やかな逆転劇を見せた。

 森保監督は同41分にはDF佐々木翔を投入。守備にテコ入れを図り、総攻撃に出る広州に対抗した。そして、試合終了のホイッスルを聞いた。2-1で勝利を収めた。開催国代表の広島が下克上を繰り返し、世界3位の座に輝いた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング