プレミアで賛否両論のVAR、元英代表FWが見解 「無秩序」「サッカーを壊している」

かつて名古屋でもプレーした元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏【写真:Getty Images】
かつて名古屋でもプレーした元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏【写真:Getty Images】

名古屋でもプレーしたリネカー氏、VARの“使い方”に苦言を呈す

 プレミアリーグでは現地時間25〜27日にかけて第10節の試合が行われ、今季から正式導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により、4つのPKとレッドカードが出された。リーグ開幕から第9節までの計90試合ではVARによるPKや退場は一つも出なかったにもかかわらず、ここに来て急増したのを受け、かつて名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)でプレーした元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏が同システムの使い方に苦言を呈している。英公共放送「BBC」が伝えた。

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 リーグ第10節では、まず25日のサウサンプトン対レスター戦(0-9)でサウサンプトンの元イングランド代表DFライアン・バートランドが一発退場に。翌26日のブライトン対エバートン戦(3-2)では、19歳FWアーロン・コノリーへのファウルでブライトンにPKが与えられた。しかし、この両場面でレフェリーは直接ファウルの瞬間を見てはいなかった。

 そして、27日には計3つのPKが生まれたのだが、そのうち2回はノリッジ対マンチェスター・ユナイテッド戦(1-3)でのもの。ところが、このうち1回目のPKについては、いずれのクラブの指揮官も納得のいかない判定だった。

 前半25分、ペナルティーアーク付近でパスを受けたユナイテッドFWダニエル・ジェームズは、そのままエリア内に侵入。しかしジェームズは、左からスライディングでブロックを試みた相手DFベン・ゴッドフリーと交差して倒れた。主審のスチュアート・アトウェル氏はその瞬間にはPK判定としなかったのだが、その後にスローインでプレーが止まり、2分遅れでVARがPKの判定を下した。なお、キッカーのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、このPKに失敗している。

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