バルセロナがスアレスのCWC史上初ハットで広州恒大を3−0撃破 20日の決勝はリバープレートと対決

メッシ、ネイマール欠場も盤石の勝利

 エースストライカー2人を欠いたバルセロナが見せつけたのは、「S」の衝撃だった。欧州王者バルセロナ(スペイン)が17日のクラブワールドカップ(CWC)準決勝アジア王者・広州恒大(中国)戦で、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが大会史上初のハットトリックを達成し、3-0で完勝。20日の南米王者リバープレート(アルゼンチン)との決勝戦へと駒を進めた。

 試合直前のバルセロナには衝撃が走った。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、尿管結石を原因とした腹痛でこのゲームを欠場。ブラジル代表FWネイマールも、大会前の左太もも裏の故障でスタメンを外れた。「MSN」と呼ばれる最強3トップトリオのうち、スタメン出場はスアレスのみだった。

 開始直後からバルセロナが圧倒的なボールポゼッションを見せ、広州陣内に攻め込んだ。中央、サイドと多彩な攻撃を見せるが、最終ラインを完全に突破するには至らず。広州にもボールを持たせているという余裕は感じられず、武器であるカウンターもなかなか発動できなかった。

 最初の決定機は前半23分、MFアンドレス・イニエスタのスルーパスにFWムニルが反応し、相手GKと1対1になりかけたが、素早い飛び出しでシュートコースを消されてゴールとはならなかった。

 同35分、広州にアクシデントが起こる。自陣ペナルティエリア内で守備に入ったDFゾウ・ジェンが、左足を負傷。足が大きく曲がってしまう重傷で、交代を余儀なくされた。

 

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