カメルーンの英雄FWエトーが最も慕う恩師は? 「俺の人生を変える話があった」
バルサやインテルで活躍した名FW マジョルカ時代のアラゴネス氏は「父親のようだった」
バルセロナやインテルで活躍した元カメルーン代表FWサミュエル・エトーが、これまでに出会った監督について言及した。そのなかで最高の監督を問われたエトーは、「1人を選ぶのでは簡単ではない」と前置きしたうえで、マジョルカ時代に指導を受けたルイス・アラゴネス氏が特別だったことを明かしたと、スペイン紙「AS」が報じている。
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1997年にレアル・マドリードに加入したエトーはレガネスやエスパニョールへのレンタルを経て、現在の日本代表MF久保建英と同様に、2000年1月にマジョルカへレンタルされることになった。03-04シーズン終了までの4シーズン半をマジョルカで過ごしたエトーは、154試合に出場して66得点を挙げる活躍を見せた。その活躍が認められ、2004年にバルセロナへ移籍。リーガ・エスパニョーラやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝に貢献して、世界的なブレークを果たしている。
今年9月に現役引退を発表したエトーは、その他にもインテルやチェルシーなど多くのクラブに所属し、多くの監督とともに仕事をしてきた。バルセロナ時代には現在、マンチェスター・シティで指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ監督、インテルやチェルシーではジョゼ・モウリーニョ氏に指導を受けてきた。
カタールのドーハにあるアスパイア・アカデミーで開催されたグローバルサミットに出席したエトーは、そういった指導者たちについて語っている。そして、自身にとって最高の監督について明かした。
「俺にとって最高の指導者? 誰もが特別だ。1人を選ぶのは簡単ではないが、それはルイス(・アラゴネス)だ。当時はマジョルカでプレーしていたが、俺の人生を変える話があったんだ。彼は『君はマジョルカですべてをやり尽くした。本当のレベルを見るために、別のクラブに行きなさい』と話したんだ。その瞬間は『このオジさんは、何を言っているんだ?』と思ったけどね」
マジョルカで八面六臂の活躍を見せたエトーにステップアップを勧めたアラゴネス監督について、エトーが続けて当時を振り返っている。