久保建英に導かれ「稲妻が始まった」 0-2敗戦も…スペイン紙はチーム最高タイ評価
アトレティコ戦でスペイン初先発、後半開始早々に決定的な一撃を放つ
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間25日に行われたリーガ・エスパニョーラ第6節アトレチコ・マドリード戦でスペイン初先発を果たした。チームは強豪相手に0-2で敗れたものの、後半2分にはポスト直撃の一撃を放ってゴールを脅かすなど、フル出場の久保は存在感を発揮。スペイン紙も一定の評価を与えている。
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4-1-4-1の右サイドハーフに入った久保は、序盤はボールに触る機会が多く、右サイドからドリブルを仕掛ける姿も何度か見られた。しかし、前半26分にセットプレーの流れからアトレチコのスペイン代表FWジエゴ・コスタに先制のヘディングシュートを決められてしまう。
その4分後、マジョルカ側にペナルティーエリア内で反則があったとして一度はPK判定が下ったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による映像確認の末、直前にポルトガル代表FWジョアン・フェリックスの腕に当たったとして取り消しになった。だがマジョルカは、その後もフェリックスとコスタの強力2トップを中心としたアトレチコの攻撃に苦しめられる。
そして0-1で迎えた後半2分、久保に最大の見せ場が訪れる。自陣でボールを拾った久保は、MFサルバ・セビージャとのワンツーを交えながらドリブルで持ち上がり、右サイドを駆け上がってきたMFダニ・ロドリゲスに展開。そのままペナルティーエリア内に侵入し、ダニ・ロドリゲスのスルーパスに右足を振り抜いた。
シュートはアトレチコのモンテネグロ代表DFステファン・サビッチの左足をかすめてゴールへ。ボールは右ポストを直撃して跳ね返り、スロベニア代表GKヤン・オブラクの臀部にヒット。ボールは浮き上がって再び右ポストを直撃し、オブラクも左手を伸ばすが弾き切れずゴールライン方向に飛んだが、回り込んだコロンビア代表DFサンティアゴ・アリアスに間一髪のところでクリアされて、久保のリーガ初ゴールはならなかった。試合はその後、後半19分にフェリックスに追加点を決められて、マジョルカは0-2で敗れている。
スペイン紙「AS」は、後半開始早々の久保の決定機について、「後半稲妻が始まった。それは久保に導かれたマジョルカだった。エリアでちらりと顔を覗かせ、オブラクにミラクルなプレーを強いた。ゴールバーとアリアス、そしてゴールキーパーが2度にわたりゴールを防いだ」とレポート。選手採点で久保は、FWラゴ・ジュニオルとともにチーム最高タイの2つ星評価が与えられた。