小川ら有力候補3人が参戦も…2試合で得点ゼロとアピール失敗

【シャドー／2列目】
■A代表
—　久保建英（マジョルカ）
—　堂安　律（PSV）
■北中米遠征組
◎　安部裕葵（バルセロナ）
○　遠藤渓太（横浜FM）
○　渡辺皓太（横浜FM）
■招集外
—　三好康児（アントワープ）
—　伊藤達哉（シント＝トロイデン）
—　岩崎悠人（札幌）ほか

　最もポジション争いが激しいとされるシャドーは、A代表に選出されている堂安と久保が有力候補。そこに三好が続く形か。

　北中米遠征では初招集となった安部がアピール。積極的に動き回りながらゴールへと向かう姿勢は評価されても不思議ではない。また、横浜FMコンビの遠藤と渡辺も成長を示すプレーを披露。これまで任される機会が少なかったシャドーでの起用となったが、シュートやドリブルでチームにアクセントをつけることに成功した。本大会を考えればポリバレントな選手が重宝される可能性が高いだけに、ウイングバックやボランチなど、他のポジションでプレーすることができる2人の存在は大きな意味を持ってくるはずだ。

　一方、逆に出場機会を失っている選手たちには奮起を期待したいところ。シント＝トロイデンに移籍したばかりの伊藤、札幌の岩崎などは、今後の逆襲に期待がかかる。まだまだ誰が選ばれるか分からないポジションだけに、最後まで熾烈な争いが繰り広げられることになりそうだ。

【FW】
■北中米遠征組
△　上田綺世（鹿島）
△　前田大然（マリティモ）
△　小川航基（水戸）
■招集外
—　旗手怜央（順天堂大）
—　田川亨介（FC東京）ほか

　最前線は現在の有力候補3人が北中米遠征に呼ばれたが、2試合で得点ゼロと誰もアピールすることができなかった。上田がなかなかボールを引き出すことができずに不発に終わると、小川はポストプレーや守備では違いを見せたがゴールを奪うことができず。前田はシャドーのポジションでプレーしたが、アメリカ戦で決定機を決め切ることができずに無得点に終わった。3人ともに新天地を選んだばかりだけに、再びクラブで結果を残すことがメンバー入りにつながっていくことになるはずだ。

　また、今回招集外となった旗手や田川も大学やクラブで結果を残すことが何より不可欠。オーバーエイジも噂されるポジションだけに、圧倒的な成績を残すことで絶対的な選手として推されるような存在が出てくることに期待したい。

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