ジブラルタルで誕生した初の“日本人プロ選手” 経営権取得も目指す30歳、欧州の小国で描く夢

チームにとって、一選手としての枠組みを越えた役割に期待が懸けられている【写真:本人提供】
チームにとって、一選手としての枠組みを越えた役割に期待が懸けられている【写真:本人提供】

選手兼オーナーへの道 「日本人のための“入り口”を作っていければ…」

 いずれは日本人選手にとって、このエウロパ・ポイントがスペインやイングランドへの架け橋となれるかもしれない。鶴見には、一選手としての枠組みを越えた役割に期待が懸けられている。

「僕はクラブのプロジェクトに賛同しています。ただ、もう30歳なので、これからこの場所にやってくる日本人のための“入り口”を作っていければなと思っています。今は、昔からの夢だったCLに出場するためのラストチャレンジとしてプレーしていますが、将来的にはクラブの経営にも携わりたいという思いがあります。それがクラブオーナーにも伝わり、現在は経営権の一部を取得するためにクラブと交渉しているところでもあります。そうなれば、このクラブに日本人選手を連れてくるという点においても、プラスになるのかなと思っています」

<PROFILE>
鶴見昌平(つるみ・しょうへい)

1989年6月12日生まれ。30歳。羽黒高校を卒業後にスペインへ渡り、同5部ウニベルシダ・デ・オビエドと契約。その後、CDクディレロ、CDトゥイージャ、SDノハと渡り歩いた後、2014年に一度引退。17年にスペイン6部マルベージャで現役復帰を果たすと、17年8月にジブラルタル1部エウロパ・ポイントとプロ契約を結んだ。選手以外でもワインの輸出を行うなどビジネスにも携わる一方で、現在はエウロパ・ポイントの経営権一部取得に向けて交渉している。

[公式HP]www.shohei-tsurumi.com
[Twitter]@saka_jp1989
[Instagram]@saka_jp

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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