名古屋オーシャンズ、AFCフットサルクラブ選手権で初戦勝利 3年ぶり制覇へ好発進

ゴールした名古屋オーシャンズ日本代表FP星翔太(左)と喜ぶ日本代表FP吉川智貴【写真:河合拓/Futsal X】
ゴールした名古屋オーシャンズ日本代表FP星翔太(左)と喜ぶ日本代表FP吉川智貴【写真:河合拓/Futsal X】

日本代表FP吉川智貴のコーナーキックから3ゴールを奪い、UAEの強豪クラブを破る

 3大会ぶり4度目のAFCフットサルクラブ選手権制覇を目指す名古屋オーシャンズが、その戦いを8日にスタートさせた。初戦の対戦相手となったのは、UAEのアルダフラFC。かつて名古屋にも所属していた元フットサル日本代表FP畠山ブルノタカシを擁する強豪との一戦は、一筋縄ではいかないものとなった。

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 直前に行われたリーグ戦で、下位に沈んでいたエスポラーダ北海道に2-3で敗れていた名古屋は、立ち上がりうまく試合に入ることができなかった。ボールを保持しても攻撃は迫力を欠き、守備でも持ち前のプレスがかかりきらない。その理由について日本代表FP星翔太は「この大会を戦う初めての選手が3人いて、適応する必要があった」と説明する。

 そうした隙を逃すほど、アジアの強敵は甘くなかった。前半4分、ボールを持ち上ろうとした日本代表FP西谷良介がボールを奪われたところからショートカウンターを浴びると、アルダフラの畠山に先制点を許してしまう。先制点を挙げたアルダフラは、より守備を固めてきた。名古屋にとって、さらに困難なゲームになっていった。

 そうした状況を打ち破るきっかけになったのが、彼らが取り組んできたセットプレーである。ボールを保持しながらも、なかなかシュートを決められなかった名古屋だったが、前半15分にCKを得ると、日本代表FP吉川智貴のパスを受けた日本代表FP星翔太が強烈なシュートを突き刺して、試合を振り出しに戻す。

 このゲームで落ち着きを取り戻した名古屋は、守備の強度が上がり、次第に相手を圧倒していく。このまま前半を終えるかと思われた残り2秒のところでは、再び吉川のCKからチャンスを作る。ペピータが左足で放ったシュートをゴール前でFP橋本優也が左足で合わせ、ボールをゴールへと流し込み、前半のうちに逆転した。

 そして後半に入ると、名古屋は相手を圧倒。ほぼハーフコートゲームのような展開となる。しかし、Fリーグでは3人の外国籍選手で戦えるレギュレーションに対し、今大会では起用できる外国籍選手は1人だけ。得点源であるFPラファ、FPヴァルチーニョを欠き、なかなか追加点が挙げられなかった。

 それでも後半7分には、中央からドリブルで仕掛けたFP星龍太が相手を翻弄し、右足のアウトサイドでスルーパスを送る。これを受けた西谷が、確実にシュートを決めて名古屋が3-1とリードを広げた。さらに17分にもFP水谷颯真が吉川のCKからボレーシュートを決めて勝利を決定的にした。

 その後、パワープレーを展開してきたアルダフラに1点を返されたが、リードを守り切った名古屋が4-2で初戦を勝利。フエンテス監督も、「非常に難しく、タフな試合になった」と振り返りつつも、「私たちは途中から相手に適応していくことができ、少しずつ試合をコントロールできるようになって逆転することができました」と、手ごたえを口にしている。

 名古屋は10日に第2節でカズマFC(クウェート)と対戦し、12日の第3節では前回覇者のメス・サンガンヴァルザガン(イラン)と対戦する。

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