大分GK高木駿、“古巣戦”で示した成長 好セーブに同点弾起点…「元気な姿は見せられた」

大分のGK高木駿【写真:高橋学】
大分のGK高木駿【写真:高橋学】

強気のプレーで川崎の守備を翻弄 ビルドアップから序盤の優勢を作り出す

 J1大分トリニータは27日、リーグ第20節川崎フロンターレとのアウェーゲームに臨み、1-3で敗れた。序盤は優位に試合を進めたが、王者・川崎が試合中の修正を施したことによって劣勢に回り、後半に3点を奪われて敗戦を喫している。“古巣戦”となった大分GK高木駿は攻守に活躍を見せ、「元気な姿は見せられた」と語った一方、「これからこの差をどうやって埋めていけるか」と敗戦を受けての課題に目を向けた。

 東京ヴェルディユースから明治大に進学した高木は、2012年に川崎へ加入。千葉への2年間の期限付き移籍も経験しながら、16年まで川崎に所属した。17年から大分に加入すると正確な技術とセービングで正GKに定着し、18年は守護神としてチームのJ1昇格に大きく貢献。昇格1年目から躍進を続ける大分を、攻守両面で支えている。

 高木は今季のリーグ第13節でも昭和電工ドーム大分で川崎と対戦(0-1)しているが、かつてのホームである等々力陸上競技場への帰還には、「とにかく等々力でやれるというのが嬉しかった」と特別な感情があったという。そのなかで序盤の優勢を生み出したのは、紛れもなく高木を起点としたビルドアップだった。

 開始早々の前半1分、トップ下のMF小塚和季にグラウンダーの縦パスを通すと、同2分、3分と立て続けに正確なパスを前方に供給。ミスを恐れず、前線からの守備を入念に準備してきた川崎の狙いを外していく。大分が見せた勇敢な戦いの中心に、強気のプレーを崩さない高木がいた。

 ただ、前半28分の給水タイム後から、試合の流れは変わっていく。川崎が守備のラインを下げたことで主導権を徐々に奪い返し、大分は苦しい展開を余儀なくされる。高木の好セーブもあって前半は無失点だったが、後半も劣勢が続くなかで同6分にはついに失点を喫した。

 しかし3分後には大分が反発力を見せる。やはり高木を起点にしたビルドアップから、MF長谷川雄志、FW藤本憲明とつながってチャンスを生み出し、最後はFWオナイウ阿道が決めてすぐさま同点に追い付いた。「その場その場でどこが空いているのかを瞬時に判断して、そこを使ってどんどん相手の陣地に押し込むことが大事」と語る高木が、その真骨頂を発揮した場面でもあり、川崎の人々に成長を示した瞬間でもある。

「真ん中で剥がして裏の隙を突いて起点を作ってというのは、最初に目指すべき形。それで点を取れたのはすごく良かったと思います。見て、どこが空いていて、どこを選んでという判断の連続なので、その質がもっと上がっていけばいいかなと思います」

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