浦和が今季リーグ戦初の3ゴールで快勝! 2年ぶりJ復帰の関根貴大も1アシストで貢献

関根貴大、2年ぶりのJ復帰初戦でアシスト!【写真:Getty Images】
関根貴大、2年ぶりのJ復帰初戦でアシスト!【写真:Getty Images】

復帰初戦の関根が左ウイングバックで先発 攻撃を活性化し磐田に敵地で快勝

 浦和レッズは20日にJ1リーグ第20節のジュビロ磐田とのアウェーゲームに臨み、約2年ぶりの復帰となったMF関根貴大がいきなりアシストをマークするなど、前半のうちに3点を奪って3-1で勝利した。

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 浦和を率いる大槻毅監督は、この磐田戦から登録が可能になった関根をいきなりスタメンのピッチに送り込んだ。2017年の夏にドイツ2部インゴルシュタットに移籍した浦和下部組織育ちの関根は、約2年ぶりに浦和のユニフォームを身にまとって左ウイングバックに入った。

 序盤から浦和が主導権を握った試合は、いきなりエースが試合を動かした。前半10分、右サイドから前進した浦和はMF橋岡大樹がボールを持つと関根が背後に飛び出した。それに磐田の守備陣が引き付けられたところでパスはMF長澤和輝につながり、そこからのスルーパスにFW興梠慎三が完全に抜け出した。興梠は磐田GKカミンスキーとの1対1で冷静に流し込んで先制ゴールを奪った。

 さらに浦和は同22分、ゴール正面でボールを受けた興梠が左足シュートを狙ったがまさかの空振り。しかしそこから左サイドの関根にパスが渡ると、そのまま縦に持ち出してゴール前を横切るグラウンダーのクロスを供給。そこに逆サイドから走り込んだ橋岡が難なく蹴り込み2-0とリードを広げた。関根は浦和復帰初戦でいきなりアシストを記録した。

 勢いの止まらない浦和は同32分、中盤でセカンドボールを拾った関根がドリブルで仕掛けると、相手ともつれたボールはFW武藤雄樹を経由して長澤へ。そのままゴール前に持ち込んだ長澤は、距離を詰めるカミンスキーやDF小川大貴ともつれ合いながらヒールキックでボールを押し込み、3点目が決まった。

 3-0で迎えた後半の立ち上がりも浦和が主導権を握り、同14分にはカウンターから武藤が完全に背後に抜け出してカミンスキーと1対1になった。武藤はカミンスキーをかわしにかかり、そこで倒されたかに見えたがノーファウルの判定。追加点のチャンスを逸した。浦和は同18分に、武藤に代えて5月21日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)北京国安(中国)戦での負傷交代以来の復帰となる主将のMF柏木陽介を投入した。

 そうしたなかで同24分、磐田は浦和のDF岩波拓也が負傷の治療中でピッチを離れているタイミングで得たコーナーキックのこぼれ球をつなぐと、MF上原力也が約25メートルの強烈なミドルシュートを決めて1点を返した。

 勢いに乗りたい磐田だったが、流れのなかで決定機を作り出すには至らず。一方の浦和も前掛かりになった磐田の背後で生み出されるチャンスを得点につなげる精度を欠いた。浦和は同40分にMF柴戸海がこの日2枚目のイエローカードを提示されてプロ初の退場処分となったが、3-1で逃げ切り。浦和がリーグ戦で3得点するのは今季初めてのことで、関根が復帰初戦で攻撃にダイナミズムを加えることに成功した。勝ち点を27に伸ばした一方、磐田は同17の17位と自動降格圏に沈む苦しい位置になった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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