「久保と安部。日本が計画するサッカー界の支配」 スペイン紙が“入念な戦略の成果”称賛
今夏に久保がレアル、安部がバルセロナへと移籍 「日本サッカー界が右肩上がりと証明」
今夏の移籍市場は、日本サッカー界にとって大きなターニングポイントとなった。日本代表MF久保建英がレアル・マドリード、同MF安部裕葵はバルセロナへの移籍を果たした。スペインが誇る二大巨頭にそれぞれ日本人選手を送り出すことになったが、スペイン紙「マルカ」は「久保と安部。日本が計画するサッカー界の支配」と見出しを打って報じ、日本サッカー界の目覚ましい躍進に注目している。
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久保、安部は先月6月に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)のメンバーに選出され、両者ともに全3試合に出場した。久保はコパ・アメリカの大会途中にレアル移籍が決定した一方、安部は今月12日にバルセロナと合意したことが発表され、15日に正式契約を交わした。どちらもBチームからの出発が決まっているが、久保はすでにカナダのモントリオールで行われているトップチームのキャンプに帯同しており、スター選手を相手に引けを取らない好パフォーマンスで話題を呼んでいる。
記事では「この2人のサインは、日本サッカー界が右肩上がりの状態にあることを証明している。特に5大リーグで参戦する日本人選手は日に日に増加している」と伝えており、「この新たなウェーブは偶然の一致ではない」と、1990年代末に日本サッカー協会(JFA)が掲げた「2050年までにワールドカップ(W杯)制覇を達成すること、2030年までに欧州リーグと競い合うのに充分なチームを擁する国内リーグへと発展させること」という目標が形となってきていることを指摘しており、「入念な戦略の成果」と称えている。
久保や安部にとどまらず、欧州5大リーグで日本人選手がプレーすることはもはや珍しいことではなくなった。過去10年間で見ても、日本代表MF香川真司はドルトムント時代にブンデスリーガ連覇の中心選手として活躍しており、同FW岡崎慎司もレスターの奇跡のプレミアリーグ優勝に大きく貢献した。現在の日本代表は世代交代の最中にあるが、今後有望な若手が次々と世界で活躍するようになれば、W杯の優勝候補として名前の挙がる未来がやってくることもあるのかもしれない。