なでしこJ、オランダに1-2敗戦 終了間際にPKで失点、3大会連続のW杯8強進出を逃す

岩渕が奮闘も1-2で敗れた【写真:AP】
岩渕が奮闘も1-2で敗れた【写真:AP】

長谷川が同点ゴールも欧州女王オランダに屈する

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間25日、フランス女子ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のオランダ戦に臨み、終了間際にPKで決勝点を許し1-2で敗れた。

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 グループDを2位通過したなでしこジャパンは、グループEを3連勝で1位通過したオランダと激突。最新のFIFA女子ランキングで日本7位、オランダ8位と拮抗する両者の一戦に向けて、高倉麻子監督はグループリーグ第3戦のイングランド戦(0-2)からスタメン3人を変更。左足首を負傷していたMF長谷川唯が、グループリーグ初戦のアルゼンチン戦(0-0)以来となる先発復帰を果たした。

 試合は立ち上がりから2017年の欧州女子選手権覇者で、FWマルテンス、FWミーデマ、FWファン・デ・サンデンの強力3トップを擁するオランダの攻撃に手を焼く。前半5分には左サイドを突破したマルテンスのクロスからミーデマにシュートを放たれるが、これはDF鮫島彩が体に当て、ゴール右ポストに弾かれて事なきを得た。だが相手の勢いは止まらず同17分、警戒していた左CKからニアサイドにフリーで走り込んだマルテンスにフリック気味のシュートを放たれ失点を喫した。

 なかなか良い形を作れなかった日本だが、同20分にFW岩渕真奈、長谷川とつなぐと、最後はペナルティーエリア内に走り込んだFW菅澤優衣香が右足でシュートを放つが、これは右ポストを叩き惜しくもゴールとはならなかった。その後も一進一退の攻防が続くなか、日本が得意のパスワークでオランダの守備を崩して同点に追いつく。

 同43分、左サイドからのMF杉田妃和のパスを菅澤がワンタッチで落とすと、岩渕が巧みなターンで相手マーカーを翻弄。ゴール前に丁寧なスルーパスを送ると、走り込んだ長谷川が相手GKの動きを見極めて冷静にゴール右上を射抜いた。

 1-1の同点で折り返した後半も、立ち上がりはオランダのペース。日本は守備ラインを下げて我慢の展開が続く。日本がようやくチャンスをつかんだのは後半26分、ペナルティーエリア内に斜めに入り込んだ岩渕が、巧みなキープからヒールパス。ここに走り込んだ長谷川が右足を振り抜くが、シュートは惜しくもゴール右に外れた。

 日本は同27分、今大会初出場となるMF籾木結花を投入すると攻撃のリズムをつかむ。同30分には籾木の左足から岩渕のチャンスを演出するが、得点は奪えず。同34分には右サイドを突破した杉田が、切り返しから強烈なシュートを放ったがクロスバーを直撃。さらに直後の攻撃ではペナルティーエリア内で冷静に相手をかわした籾木が決定的な一撃を放つが、これは相手GKのファインセーブに防がれた。

 だが後半43分、オランダに攻め込まれると、ミーデマのシュートがDF熊谷紗希の腕に当たったとしてPK判定。これをマルテンスに決められ1-2と勝ち越された。

 試合はこのまま終了。日本は3大会連続のW杯ベスト8進出を逃した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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