「かき乱していけんじゃないかと…」 伊藤達哉、チリ戦のベンチで描いた崩しのイメージ

「想像以上ではなかったが、勝負強さと決定力ではっきり差が出た」

「南米らしいというか、こっちが試合の流れを持っているようで、相手が結果を出して4-0で勝つ。自分がイメージしていたチリにそのままやられたなという感じです。想像以上ではなかったですけど、勝負強さと決定力ではっきり差が出た」

 試合に出られない悔しさを胸に秘めつつ、仲間たちの戦いをベンチから見守るなかで“自分が出たら”とイメージを膨らませていたという。

「けっこう後半途中から相手(チリ)は足が止まってスペースが空いているように見えたので、それこそ僕みたいなスピードのあるタイプが出て、かき乱していけんじゃないかって思っていました。すごく出たかったですけど……、まあそこはもう次の試合に備えて。でも(崩せる)イメージはありました。やれんじゃないかという気もしました」

 JFA公式登録の身長163センチは今回のメンバーで最も小さい。それでも、スピードに乗ったキレのあるドリブルは国際大会の舞台でも通用するという自負がある。20日のグループリーグ第2戦ウルグアイ戦で、待望のA代表デビューの瞬間を迎えるべく、伊藤は静かに牙を研いでいる。

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